【ソウル=加藤達也】韓国大統領選は19日、午後6時に投票が締め切られた。韓国初の女性大統領を目指す保守系与党セヌリ党の朴槿恵候補(60)と、盧武鉉前大統領の側近で左派系最大野党、民主統合党の文在寅候補(59)による事実上の一騎打ちとなった選挙戦は、事前の予想通り大接戦となった。
韓国のKBSなどテレビ3局は同日午後6時現在、合同出口調査の結果として支持率50・1%の朴氏が48・9%の文氏をリードしていると伝えた。深夜には当選者が判明する見通し。
この日午前6時から全国約1万3500カ所で始まった投票は午後6時に締め切られ、午後7時から開票が始まった。中央選管によると、最終投票率は75・8%(暫定値)で、史上最低だった前回2007年の63%を大きく上回り、関心の高さをうかがわせた。
選挙戦では貧富の格差の縮小・解消策や福祉政策など、国民生活に密着した課題が争点となった一方、政治革新や韓国経済を牽引(けんいん)している財閥に対する規制の是非、富裕層の課税強化への賛否も問われた。
与野党はいずれも、経済の二極化が進んだ責任は現政権の大企業優遇政策にあったとし、両候補も遊説で李明博大統領を批判。李政権との差別化を図る政策を競って公約化し、結果的に「有権者迎合のバラマキ合戦」との批判の声も出た。
朴氏は高度経済成長を成し遂げた朴正煕(パクチョンヒ)元大統領の長女。強固な保守層をバックに「安定感」を訴える一方、中道有権者にもターゲットを広げ、国民生活直結の政策を訴えた。
文氏は「政権交代」や「働き口の拡充」などを訴え、景気や就職問題で不満を抱える若い有権者の共感を呼ぶ戦術をとった。無党派人気が高かった安哲秀(アンチョルス)氏(50)と公示直前に一本化し、協議の末、安氏の積極支持を得て勢いに乗った。
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