気温が上がり、暑さがプラスされたことで練習もキツくなっています。
この時期は、暑さで惰性の練習になったり、暑い中やり遂げたことでやった気になりやすいです。
より意識した練習が大事。
自分に言い聞かせながら毎日積み上げます。
ここ数年、「基本」の大切さを言語化したくて常々考えていました。
ある時期では、基本よりも応用、試合に勝つための技、一本取りやすい技を優先して学びたくなります。
自分自身もどちらかと言えば、「勝つ」ことに重きはおいています。
重要なのは、その「勝つ」ことに「余裕」を持って集中し切れるかということ。
テーブルに置かれたペットボトルを手で掴んで、隣のテーブルに移動させる。
歩きながら人と話す、スマホを操作する。
車の運転をしながら、状況に合わせてアクセルとブレーキを踏み分ける。
基本的に殆どの人が全て意識せずともできる動作。
これは、生まれてからこれまでの過程で「基本」ができてるから。
「こうなったらこうする」という脳の回路が反復作業により染み付いたらからだということです。
剣道で言うと、基本打ち(面、小手、小手面、返し胴、返し面)を繰り返す意味は、
この動作の回路をつくることにあると思っています。
試合の時に、打つ時は左足を素早く引き付けなければ、こう打ってきたらこう返そう等と考えていたら必ず出遅れてしまう。
試合の時には、すでにそれは無意識下で行われてなければならない。
むしろ、相手の動作、どういったタイプ、自分の引き出しにあるどの技が打てそうか
そういったところに集中していることが必要。
これを作り上げるのが「基本」の反復。
基本練習の重要性だと感じています。
さらに大事なのは、その基本は本当に正しいのかというところ。
悪癖を作ってしまう可能性があるので、正しい指導者が必要だと思っています。
自分自身はまだまだですが、正しく積み上げるという意識は忘れずに「基本」をこれからも取り組んでいきたいと思います。