※死産に関する内容です。約2ヶ月半前のことを振り返りながら書いています。
こちらの続きです。↓↓
夜の診察で、経膣エコーで子宮内や子宮の戻りを確認。
エコーが入る際、お股の裂けて縫った部分が痛すぎた。
問題はなく経過は順調で、1ヶ月後に産後健診の予約をとり、予定通り明日退院することになった。
不妊治療をはじめて約1年半で、体外受精3回目の胚移植で授かった今回の妊娠。
また不妊治療の病院に行くか聞かれたが、今は全く考えられず、答えられなかった。
子宮内膜症で子宮腺筋症、卵巣チョコレート嚢胞がある私は、生理痛が尋常じゃない。
再開するであろう生理に備えて、ロキソニンを処方してもらった。
診察中は赤ちゃんを預かってもらっていたので、部屋に戻るとすぐナースコールをして赤ちゃんを連れて来てもらう。
なんだか生きている赤ちゃんと同じことしているみたい。
病室に戻ると、お産に立ち会ってくださった助産師さんが粉ミルクと折り紙のお花を持って来てくださった。
助産師:私明日いないから、お別れを言いに来ました。本当に素敵なお産に立ち会えてよかったです!
◎ちゃん、道中お腹がすかないようにこれ持っていってね。
嬉しすぎてまた涙が…
私:◎ちゃん、よかったねぇ〜!助産師さんにありがとうねぇって。本当にありがとうございました。。
夕食後、もう一度母乳に挑戦。
助産師さんに絞ってもらうとまたうっすらと出てくれたのでそのまま手につけて、娘の口につけてあげた。
私:2回もあげられたし、これでもう大丈夫です。
と言って母乳を止める薬を飲んだ。
明日の退院についての説明がある。
助産師:何時に退院予定にしましょう?何時でも大丈夫ですが、明日は入退院予定の方が多いので午後は病棟内に人が多くて人目につきやすいかもしれません。
私:午前中にと考えています。
助産師:赤ちゃんの棺を包む布とかありますか?
私:バスタオルに包んで帰ろうと思います。
助産師:明日は平日なので、外来にも人が多いと思いますがもし気になるようなら裏口から出ることもできますがどうされますか?
私:普通に棺抱いて正面の出入口から帰るのってマズイんですかねぇ?
助産師:いえ、そんなことはないですよ。気になれば…というだけです。
私:じゃあ普通に正面から帰ります。
そんなに人目を避けてコソコソ隠れるように帰らなきゃいけないのかなと、少し悲しく感じた。
糖尿病内科のドクターも来られた。
Dr.:あら、赤ちゃんここにいるのね。この度は残念でしたね。。最近は血糖値の管理もできていたんですが。。
産後の健診の際、こちらにも寄ってもらって…また血糖値の検査もしないといけないので、そのとき予定を立てましょう。
私:はい、ありがとうございました。
Dr.:赤ちゃんと一緒に寝るの?
私:そうなんです、生まれてからずっと一緒にいます。
Dr.:いいわね〜。おやすみなさい。
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消灯前に、また別の助産師さん(☆さん)が来られた。
入院当初から私に何度もついてくださり、一緒に棺を組み立てたり、赤ちゃんの服を作るときも一緒に布を見てくださった。
◎ちゃんの名前の由来を聞いてくれて、素敵な名前と褒めてくださった。
ご自分の担当ではない日も何度も様子を見に来てくださったりした。
泣いている私に何度も寄り添ってくれた、とてもお若くてとても優しい助産師さん。
助産師☆さん:私、明日退院されるお時間はいなくて…会いにきちゃいました。
私:わぁ、わざわざありがとうございます!
◎ちゃん、☆さん会いに来てくれたよ〜。
ママ、とてもお世話になったんだよ〜。◎ちゃんもお姉ちゃん、ありがとうって言ってるねぇ。
☆さん:◎ちゃん、会いに来たよ〜。
2人で◎ちゃんを見ながら入院生活を振り返る。
☆さん:私、初めてだったんです。
私:死産を受け持つのが?1年目?
☆さん:はい。2年目なんですけど、だんだんいろんな経験を積んでいくというか、、
私:そうだったんですねぇ。。私、本当に☆さんの存在に救われました。☆さんに何度も背中さすってもらって、とても温かくて。。
すごく優しくしてもらって、白衣の天使って本当にいるんだなぁって思いました。
☆さん:とんでもないです。私もこれでいいのかなぁって迷うこともあったりで。。
私:こんなことないのが1番だけど…もしまた死産の方を担当することがあったら、☆さんが私にしてくれたように接してあげてください。。☆さんが親身になって寄り添ってくれたんで、安心して気持ちを吐き出せましたし、不安な思いとかいっぱい聞いてくれて本当に嬉しかったです。
えらそうにごめんなさい。
☆さん:ありがとうございます。私も〇〇さんと◎ちゃんからいろんなことを学ばさせていただきました。
入院当初は…
この世で一番と言っていいほどの悲しみの中、描いていた未来は崩れ落ち、生きている意味もわからなくなり、この先どうやって生きていったらいいのか絶望に押し潰された。
赤ちゃんに対する申し訳ない気持ちや、なぜ自分と赤ちゃんがこんな目に遭わないといけないのかという理不尽さを抱え、悲しみを受け止める余裕なんてない。
亡くなった子を出産しなければいけないという恐怖。
ましてや初めての出産で、出産自体怖いのに。。
そんな精神状態なのに家族にも友達にも自由に会えない。
このまま赤ちゃんと一緒にお空に行けたらいいのに…ということばかり考えた。
こんな状況でも自分を保ち、お産の恐怖に立ち向かえたのは、病院のスタッフの方々のサポートがとても大きかった。
入院当初の絶望の闇から、お産の後は赤ちゃんに会えた喜びを感じれるまでになった。
もちろん淡々と業務的に仕事をこなすだけの方もいらっしゃったが(決して悪いことではない)、☆さんや⬜︎⬜︎さんのような方がいてくれたおかげで救われる天使ママさんはきっと多い。
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寝る前に、今まで折りまくった折り紙をベッドにところ狭しと並べて◎ちゃんの周りをにぎやかにしてあげた。
◎ちゃん、明日は一緒にお家に帰るよ!
今日はしっかりねんねして、パパがお迎えくるの待ってようね。