※死産に関する内容です。少し前のことをメモを見て振り返りながら書いていています。




入院6日目



土曜日だけど、この日は子宮口を広げる処置をお願いしていた。



この日の朝の担当の助産師さんは、この日が初めての担当だった。

後にこの助産師さんがお産で私の赤ちゃんを取り上げてくださった。

とてもお世話になった方。



助産師:おはようございます!初めまして、今日担当の助産師の⬜︎⬜︎です!やっとお会いできました〜。

私、〇〇さんが入院されてからずっと気になってて…お会いしたかったんです。


とても明るくて元気な方だった。


私:あ、おはようございます。よろしくお願いします。


血圧や体温を計りながら


助産師⬜︎⬜︎さん:入院も長くなってきましたね。何か不安なことはないですか?


正直、不安だらけ。。

いつ来るかわからない陣痛もお産も怖いし、退院してからも今まで通りに生活できる気もしないし。。

そんなことを考えていたらいきなり涙が出てきた。

もう、うまくしゃべれないと思い


私:…大丈夫です。


⬜︎⬜︎さん:大丈夫が口癖になってませんか?

〇〇さん連日処置が続いて身体もしんどいし、スタッフにも遠慮して気遣ってくれてるし、だいぶ無理してますよね。。もっとわがままに感情のままに泣いたっていいんですよ。

私たちに吐き出してください。


もう涙が止まらなくなった。。

嗚咽をもらしながら泣く私の肩をそっと包んでくれた。



何分泣いただろうか。。

泣き止むまでずっと肩をさすってくれた。



とても安心感があった。

私よりお若いのに、しっかりした方だな。



また診察の時呼びにきますねと助産師さんは部屋を出ていった。




その後、その助産師さんとドクターが病室に来られて


Dr.:〇〇さん、今日と明日は処置はお休みにしましょう。身体も精神的にもだいぶ疲れてるから、ゆっくり休んで。


助産師⬜︎⬜︎さん:先生と相談して、今日は休んだほうがいいんじゃないかって思って。


私:配慮していただいてありがとうございます。。



今日と明日、何も処置がないと思うとすごく気が楽になった。


でも、お腹の赤ちゃんが心配…




午後、また別の助産師さんが検温などに来られて


助産師:お腹痛くなったりしてきてない?


私:たまーに痛むけど、まだですかね、、


助産師:長くかかるねぇ。。


私:普通ならもう出てきてる感じですか?


助産師:もっと早く出てくる子もいるよ。でも、◎ちゃんはまだお母さんのお腹にいたいみたいだねぇ。。お腹の中、気持ちいいんだろうねぇ〜!



お腹の中もママのお肉ふわふわなのかな?




夫は1日15分しか会えないけど、毎日来てくれていた。

少しの時間だけでも顔を見て話すととても安心する。



夫も辛い状況なのに毎日仕事に行ってくれて、、

普段から眠りが浅いので心配だったが、やはりあまり眠れていないようだった。



2人で受け入れ、乗り越え、生きていかなきゃ。。




入院6日目



この日も処置はなし。



血糖値がずっと落ち着いているので、食事前の血糖値測定がなくなった。


看護師:血糖値ずっといい数値だね。


私:赤ちゃん亡くなっちゃったからですか?それに、病院のごはん食べてるからかも。


看護師:それもあるかなぁ。。病院のごはん…あれをよく頑張って食べてるねぇ…あんなちょっとのおかずでご飯どうしろ!?って感じよねー。


こちらの病院食はお世辞にも美味しいとは言えなかったが、看護師さんもそう思ってたんだとちょっと可笑しかった。

でも健康にはいいんだろうな。




骨壷が届いたと夫から連絡があり、写真が送られてきた。


思った通り、キレイでかわいい!

でも…小さいなぁ。。

こんな小さい骨壷におさまっちゃうなんて。。




助産師の⬜︎⬜︎さんが、お産したときに希望があればやってくださることを提案してくれた。



・臍の緒をとってくれる

・母子手帳に出産の記録を書いてくれる

・赤ちゃんのベッドのプレートを書いてくれる

・母子同室で過ごせる



どれも全部お願いした。


元気に産まれた赤ちゃんと同じようなことができるんだと嬉しかった。



あとは入院初日に提案していただいたとおり、



・抱っこする

・沐浴

・家族写真を撮る

・手形、足形を取る

・髪や爪を切って持ち帰る



でもこれらは、お腹にいる時間が長くなってきているので難しいのではないかと思いはじめていた。。



助産師⬜︎⬜︎さん:できることは全部しましょうね。できる限りお手伝いしますからね。


私:ありがとうございます。


⬜︎⬜︎さん:あと、気持ちの整理のために何か思ったことを紙に書いたりするのもいいと思いますよ。別にブログみたいに誰かに公開するためとかじゃなくても、赤ちゃんへの思いとかなんでも書いて、スッキリするんです。後から見返したとき、気持ちの変化やこれだけ乗り越えてきたって気付けると思いますよ。




このときの助産師の⬜︎⬜︎さんの助言で、今このブログの元になっているメモを書くようになった。


入院初日からのことを思い出しては書き留めた。 


今見返しても、何回も毎日「ごめんね」の文字。



今現在もごめんねという思いはなくならない。


でも、私をママにしてくれた。

幸せな時間をたくさんくれた。

◎ちゃんの全てが生涯のたからものになった。


今は「ありがとう」って思えることのほうが多いかな。


毎日お仏壇に手を合わせるときは、ありがとうの気持ち。



はーぁ、、◎ちゃん会いたいよ〜。