※死産に関する内容です。少し前のことをメモを見て振り返りながら書いています。
入院5日目
この日も朝はバルーンを入れた。
前日のバルーンとは違って、2つくっついたようなダブルバルーンというものらしい。
2つのバルーンそれぞれに水を入れていく。
処置が終わった後、太ももまで管がビヨーンと垂れていて、違和感がすごい。
トイレなどで邪魔にならないよう、管は太ももにテープで固定してもらった。
なんか、ちょっとお腹が痛くなってきたかも?という感じだった。
その後病室に戻り、この日もひたすら折り紙。
たまに腹痛を感じる。
一瞬、イテテテ…と動きが止まるくらいの波がやってきてはサーっと引いていく。
これは陣痛!?
と思ったが、痛みの波の間隔は30分で来ることもあれば1時間以上来ないことも。
助産師さんに聞くと、「だんだんお産への刺激にはなってきているけど、陣痛ではなさそうですね」と。
あと、お腹の1番出っ張っていた位置が下がってきた気がする。
元気なときはずっと頭位でいてくれた赤ちゃん。
今はどんな態勢になっているんだろう。
お腹からのエコーはもうしていないのでわからない。
私が態勢を変えると、お腹の中で移動したのがわかるときがある。
羊水の中でぷかぷか浮かんでいるのかな?
苦しくないかなぁ。。
子宮内胎児死亡宣告から5日目。
さすがに、お腹の中の赤ちゃんの状態が気になってきた。
胎児は子宮内で死亡すると自己溶解のため酵素を出すとネットで見ていたので、今どんな状態なのか想像するのさえ怖かった。
夜の診察でバルーンを抜いてもらった後、病室で主治医とお話があった。
Dr.:明日から土日になりますが、処置を続けますか?
やはりまだ、すぐ出てきそうな感じではないのでお産はどっちにしろ来週になると思います。
子宮口もだいぶ柔らかくなってきているけど、無理やり拡げたものなので、処置をしないと戻ってきてしまうこともあるかもしれない。
でも、疲れたから土日は休みたいわって言うなら休んでもいいと思うんだよね。
私:赤ちゃんの状態が気になってて…早く出してあげたほうがいいのかなって思うんですけど。。ずっとお腹の中にいたら傷んじゃいますよね?
Dr.:そうだね、入院初日に見たときに少しは変性してたから。。
私:じゃあ、土日もお願いしようかな。。
Dr.:大丈夫?辛くない?
私:辛くないと言えば嘘になりますけど…
Dr.:うーん、、じゃあ明日は処置することにして、日曜日は休んでもいいと思う。そうしよう。
今の感じでいけば、お産は早くても来週の火曜かな。
私:わかりました。お願いします。
その後、胎盤の遺伝子や染色体検査の説明を受けた。
赤ちゃんは傷付けることなく、胎盤や臍帯で検査できる。
でもやはり胎児死亡から時間が経っているので、細胞が死滅していると通常の検査では結果が出ない可能性が高い。
そのもう1段階上の検査だと時間が経っていても、97%の確率で結果が得られるらしいが、その分値段も高い。
出生前診断やNIPTは受けていなかった。
夫と相談して、どんな子でも生まれてきてくれるのならば産んで育てようと決めていた。
今さら検査に出したところで、お腹の赤ちゃんが生き返るわけじゃないことはわかっている。
検査で異常がなかった場合、原因は私なのだと私は自分自身を責めるだろうが、私以外に私を責めるような人は周りにはいない。
もし私達夫婦に遺伝子異常があったら…?
(検査の結果によっては夫婦のDNAの異常が検出される場合があるらしい?)
もしまた、体外受精で残っている2つの受精卵をお迎えすることになったとき何か対処できるのでは?
夫とも相談して、検査をお願いすることにした。