※死産に関する内容です。少し前のことをメモを見て振り返りながら書いています。




入院2日目。




寝付きは悪かったが、少しは眠れた。


朝5時に目覚めた。


7時の朝食まで外を見ながらボーっと過ごす。


何も考えたくないや。。




食事前には毎回血糖値を測る。


病院食のせいか、血糖値はずっと落ち着いていた。




朝食後、看護師さんが赤ちゃんの服用の布を持ってきてくださった。


看護師:どれでも好きなの使ってくださいね。ご主人さんが来てから一緒に決めてもらってもいいですし。




かわいい布がたくさんあった。



週数に合わせて型紙も何種類か大きさがある。



私の赤ちゃんは29週後半だったから…と型紙を手に取る。


「え、こんなに大きいの…」


思っていたより大きくて、そう呟いて涙が止まらなくなった。



私のお腹の中でこんなに大きく育ってくれていたのに…本当に本当にごめん…


もっと私が早く気付いて、心臓止まる前にお腹から出してあげてたら助かったんじゃないの?という思いが頭から離れない。



声をあげて泣く私の背中を、看護師さんがずっとさすってくれていた。




少し落ち着いて、


看護師:赤ちゃんの性別わかってるんですか?


私:まだわからなかったんですよ。だから、男の子女の子どっちでもいける柄の布を選んであげたいなぁ。


看護師:そうだったんですねぇ。ここにある布はどれでも使ってもらって大丈夫なので置いておきますね。



こんなに布や端切れがあるということは、私みたいに死産された方が他にもたくさんいるってことなんだ。



ネットの情報では、50人に1人は死産しているという。



私の友人にも6ヶ月で死産した子がいるが、思っていたよりも多いんだと思った。



でもたった2%の確率になんか当たりたくなかった!



型紙の中には、もっと小さい週数の子用の型紙もあった。


こんなに小さいうちに亡くなる子もいるんだね、、


でもみんな、ママのお腹の中でしっかり生き抜いたんだよね。。





夫にビデオ通話で連絡し、布を見せながらどれがいいか相談して決めた。



どっちの性別でも大丈夫なような、クリーム色の生地にかわいいカラフルなイラストが散りばめられた布。



縁取りはベージュのテープで。



作り方の紙も用意してくださっていたので、それを見ながら、半日かかったが全部手縫いで仕上げた。



仕上がった服を抱きしめながら、お腹に話しかける。


「どう?この柄好き?赤ちゃんの最初で最後のお洋服、ママの手作りだよ。少しはお母さんらしいことできたかな?毎日抱いて寝て、ママの匂いいっぱいつけとくからね。」




この日は午後から仕事の夫が出勤前に来てくれた。


私:見て、服できた!可愛くない?


夫:いいじゃん!てか、こんなにちっちゃいん?


私:え、私は思ったより大きいと思ったんだけど。


夫:でもやっぱりそのサイズの服はお店には売ってないよねぇ。。


私:そうだねぇ…



赤ちゃんの服を夫にもなすりつけて、


私:パパの加齢臭もつけとくからね。


夫:おい!笑



仕上がった服を畳んでテーブルの上に置いていたら、来られる看護師さんたちがみんな、かわいいと褒めてくださった。


赤ちゃんに似合うかなぁ?


ほぼママの好みだけど、気に入ってくれたらいいなぁ。



この日の処置は、朝ラミナリアの入れ替え。


そしてまた夜、ラミナリア入れ替え。


朝は何本かわからなかったが、夜は4本入ったと言われた。


処置が終わり、


Dr.:痛みはありますか?


私:今は大丈夫ですけど…やっぱ入れる時が痛いですね。。


Dr.:まだまだこれから本数増えるんですよ。


私:何本入れるんですか?


Dr.:最終的には10本以上入れます。


ひぇ〜。。


まだまだカチカチの子宮口。


そりゃまだ全然産む時期じゃないんだから。


こんな痛い処置も、陣痛も、元気な赤ちゃんに会える喜びがあるなら耐えられるが、私にはただの拷問。


このまま赤ちゃんと一緒に時が止まればいいのに。


流産手術のときもそんなこと思ってたっけ。。



弱い母だよ。。