今回は側弯症の術後経過(術後5ヵ月以降)の記録です


自分の備忘録として、また今後、側弯症の矯正手術を検討している方への参考情報として、ここ一年の術後経過を綴りたいと思います

 

私は、昨年8月、59歳で側弯症の矯正手術を受けました

 

固定範囲は胸椎7から仙骨2まで、骨盤固定をしています

 

不運にも昨年末にパーキンソン病を発症してしまい、筋肉の強張りなどは術後の症状だけとは言いきれない部分もありますので、それを踏まえた上でお読みください

 

ダイヤオレンジ1月 

この頃、私は精神的に不安定になり、術前に比べて体重がかなり減ってしまった

 

そのため、硬性コルセットが体にフィットせず、体にタオルを巻いてコルセットを装着していた

 

また、入浴時にコルセットを外した際、背中から腰にかけて強い強張りや違和感、皮膚が引っ張られるような突っ張りを感じるようになったのもこの頃だった

 

右足膝下の強張り、動かし辛さ、痺れはずっと続いていた

 

ダイヤオレンジ2月 

術後半年検診。特に異常はなく、主治医から硬性コルセットを外してよいとの許可が出る

 

しかし、それまで硬いコルセットにしっかりとガードされていた体は、コルセットを外すと予想以上に不安定で、上手くバランスをとることができない

 

バランスを取ろうとすると、首や肩に力が入り、首凝りや肩凝りに悩まされる毎日となった

 

そして、凝りから頭痛になり、鎮痛剤(ロキソニン)を服用したり、鎮痛消炎剤のモーラステープを貼って辛い日々をやり過ごしていた

 

せっかく外れたコルセットだが時々装着することにした

 

ダイヤオレンジ3月~4月 

体幹を鍛えるためにウォーキングや筋トレの時間を増やす

 

しかし、少し無理をすると背筋痛や腰痛になる

 

硬性コルセットはサイズが合わなくなっていたため、主治医に相談して軟性コルセットを作ることにする

 


無理をして、捻る、屈むの動きをやり過ぎないよう、長めの家事や作業をする際には軟性コルセットを装着した

 

ダイヤオレンジ5月~7月 

背中から腰にかけての強張りや突っ張りは相変わらずだが、首や肩凝り、腰痛は少し軽くなる

 

毎日貼っていたモーラステープも週に1-2回に減少

 

右足膝の強張りと動かし辛さはあるが、痺れは軽くなる

 

この頃気になったのは、鉄板を背負って歩いているような違和感があり、そのため体が後ろに倒れそうでバランスが取りずらいことだった



二宮金次郎?

 

体を温め血液の流れをよくするために、肩凝りや腰痛には、モーラステープではなく温シップ(カイロ)を貼るよにした

 

 

ダイヤオレンジ8月 

術後一年検診。特に異常なし

 

私は昨年末パーキンソン病を発症しており、首や背中の強張り、右足の動かし辛さが、術後の経過によるものか、パーキンソン病の症状によるものか調べ、今後の治療方針を明確にしたいと考えていた

 

そこで、主治医にもう少し詳しい検査をお願いしたが、レントゲン画像上はどこも異常がなく経過は順調であるため、詳しい検査の必要はないと却下される

 

ダイヤオレンジ9月~12月 

日々のトレーニングとして、ウォーキングに加えステップエクササイズを始める

 

背中から腰にかけての強張りや突っ張りはあるが、それに体が慣れてきたように感じる

 

体が後ろに引っ張られるような違和感はまだあるが、バランスを取りながら歩くことが出来てきた

 

肩凝りや腰痛は「0」ではないが、以前に比べて痛み止めの薬を服用したり、湿布を貼る回数はかなり減った

 

 

ダイヤグリーン体の動きについて

 

私は胸椎7から仙骨2までの骨盤固定であるため、可動域も少なく動きが制限されてしまいます


不便ではありますが、それなりに工夫して生活は出来ています

 

体育座りや長坐はできません


長坐は上半身を斜めに倒して背もたれに寄りかかった「長坐もどき」なら可能です


壁に寄りかかると…

床に落ちた物を拾う時は、腰に負担がかからないよう、片足を付けてしゃがむようにしていますが、時々勢いで、そのまましゃがんでしまうことがあります

 

90度のお辞儀はできません


お辞儀はこのくらいできます

 

腰を曲げたり捻ったりは多少できますが、術前のようには曲がりません

 

ダイヤグリーン生活全般

 

入浴はシャワーチェアを使っています


骨盤固定で体育座りがNGなので、湯船に浸かる際は正座です

 

肩まで湯船に浸かりたい場合は、正座をした状態で上半身を後ろに倒し、頭を浴槽の縁につけて、体を湯船に浮かします(分かるかな??)

 


湯船でこんな風に浮きます

マジックハンドは、最初、部屋のあちこちに置いて使っていましたが、今はほとんど使っていません

 

着替え(ズボンを履いたり脱いだり)は、椅子には座らず立ったままできますが、転倒しないよう何かにつかまって着替えをすることもあります


靴下を履く際は椅子に座ります

 

靴は、靴紐をしゃがんで結ぶ事ができないので、靴紐がなく足をそのまま突っ込めるスリッポンタイプのものを履くようにしています

(靴紐があるスニーカーは、椅子に座って片方の足をもう片方の膝に乗せれば履くことができます)

 

足の爪切りは、上矢印と同様に、片方の足をもう片方の膝に乗せて行っていますが、全ての指の爪を自分で切れるわけではありません

薬指と小指は主人に手伝って貰っています

 

トイレなど狭い場所の床掃除をする際は四つん這いになって床を拭きます

 

大体こんな所でしょうか…

 

術後の経過は、術前の背骨の角度や捻じれ具合、手術を受ける年齢や、矯正手術の固定範囲によって異なります



ダイヤグリーン骨盤固定について


年齢や側弯の曲がり具合にもよりますが、固定範囲は短い方がいいでしょうし、ましてや骨盤固定だなんて嫌だ、と考える方が殆どだと思います


確かに骨盤固定にすると、日常の動作が制限され生活が不便になります


上手く生活していくための工夫が必要になります


ただ、骨盤固定しか選択肢がないのなら、早い段階でその不便さに慣れ、自分の体を変えていくことも必要かもしれません


歳を重ねれば重ねる程、新しい体に慣れるには時間がかかるでしょうから…

(と言っても、これはあくまでも私の個人的な意見ですが)


一つの参考情報として捉えて頂けると嬉しいです


26個のボルトを埋め込んだ体と生きる

 来年は、もう少し運動量を

増やす予定です٩(ˊᗜˋ*)و✧*。