手指の節だけが目立つあなたふくよかだった手の平いつの間にか、手の平は平らになり冷たくなっていますねその手で幾つの幸せを手にし、幾つの悲しみを手放してきましたか小さいとき いつも手を繋いでくれ風邪を引くと背中をさすってくれましたね幾度となく、私の頬を伝う涙を拭ってくれましたねあなたを思うと 愛しかありません今度は、私があなたの手を繋ぎ あなたの腰を支え あなたの杖になりますどうぞ 安心して手を繋いでください私は、あなたの手を離しません天があなたの手を求めるまでは