ゴールデンウィークのとある日。


旦那さんを送り、その足で近くのショッピングセンターへ。


しばらくして、彼がやってきた。


お互い少しだけ目を合わせてすぐにそらす。


少しはにかんだ笑顔が懐かしい・・・



とりあえず、と行ったのはカラオケ


彼は1曲目にレイニーブルーを歌った。


透き通った芯のある声。


やっぱり好き。何回聴いてもドキドキする。


ちょっと調子が悪いみたいで、最後までのりきれなかった様子だけど


少しかすれた感じも好きだなぁ・・・・・ってぼーっと考えてた。




あっという間に2時間が過ぎ



この後どうしようって話に



地元のお祭りに一緒に行こうって誘ってたけど、

そしたら二人きりになることは難しいだろなぁって思ってた。


すると彼が


ひとつはお祭りにいく、ひとつは僕の家でゆっくりする



あ・・・選択肢が増えてる・・・?



これは私と同じ気持ちなのかな って・・・・


その誘いに乗る私



二人でもっとゆっくり話したいな



途中軽く夕食を食べて、向かったのは彼の家


慣れない道を通ったせいで少し遠回り

彼の新しい家は、ちょっと山に入ったとこで外に出るともう暗くなっていた。


見上げると星がきらめいていて、3匹の野良猫がいて・・・・なんか素敵



1カ月ほど前に引っ越したばかりらしく、部屋は前とはまた違った雰囲気だけど

間接照明が効いて、ちょっとぬいぐるみがあったり、リラックスできる空間。


慣れないからかな?

ちょっと落ち着かなくて


気持ちを紛らわすために見たのは、数日後にあるカラオケイベントのDVD



緊張がほぐれるかと思ったのに、以外と上手い人はうまくて、苦笑いの私。



そして彼の出番。



隣には彼女



仲の良さが見えて嫌な気持ちになるかと思ったけど、平気だった。


少し免疫ついたのかな?




・・・続く


2週間ほど前、家で一人で過ごしてると・・・


彼からのメール。


「話したいことがあるんだけど、明日電話していいかな?」



胸がぎゅっとつかまれたような気がした。


お正月に一人、友達をなくし、やっと忘れかけてた・・・傷が疼いた。


『いいけど、どんな話?もう会えないとか・・・?』



メールを待ってる10分間が・・・・・長くて、長くて。



そして受信。



「会えないとかじゃないよ。

その逆だよ。○○ちゃんに会いたいし、寂しいから話したくて」



あまりに意外で、目が点になった。



こんなことめったにない。




彼は彼女もいるし、仕事も忙しく、趣味も相変わらず充実してる様子で

私のこと記憶の片隅だと思ってたから・・・


私も、距離が遠くて、年に数回しか会えないと分かると

・・・最近は感情のコントロールがつくようになってきていた。






そして次の日、



夜になり、彼からの着信。


きれいな夕焼け空の画像が流れて胸がときめく。



「久しぶり・・・・」




『久しぶりだね』



緊張よりも嬉しくて、ついつい声が弾む。


何かあったのかなと思って、きいてみたけど、そうじゃないって。





明るい私の声が聴きたくなった、って言われて・・・ドキドキした




メール送ろうか、文章考えては消して、


電話も今かけてもいいのか、悩んで諦めてを繰り返してたみたい。



「癒してほしかったんだ」


少し、甘い声。


夜、眠くなったときとか、心の鍵が解けたときしか聞けない声。



前に会ったとき、


私のこと少しでも思い出して、チクっと胸が痛めばいいって願ったけど、


そんな暗示が



・・・まさか、効くなんて





会話の内容はたわいもないこと。


でも「いつ会えるかな?できるだけ、たくさん会いたいな」



って。



何かの気まぐれ?


それでも、いいや。私にとっては一言一言がすごく特別。




そして


彼の方から私との関係について、切り出した。


「お互いにとって、いないとダメになっちゃう存在なんだ。僕にとってはそう」


と。



心の支え


よりどころ


癒し



どの言葉にもあてはまるような、違うような。



都合のいい言葉かもしれない



だけど、



ドキドキ、胸がはやる感覚。


心がほどけて、甘さに酔いしれる時間。


ちょっとほろ苦い、寂しさも・・・




どれも私を彩るもの。






会えなかった3カ月、長くは感じなかったのに・・・・



これから1日1日数えてしまう、



ふがいない自分汗











あれ?



暗示にかかったのは・・・





彼?それとも私?







大阪に戻る前日の夜


久しぶりの地元で過ごした日々が楽しかった分


特に予定もなくて、ふと寂しくなり


F君にありがとうメールを送った。


「この前はありがとう、プレゼント気に入ったよ。また飲もうね」というような内容。


一瞬奥さんのことが頭をよぎった・・・けど



しばらくして、TVを見てるとF君から着信。


「なになに?どしたん?」


『あなた一体どういうつもり?人の旦那になんの気があるのよ』



頭が真っ白になって・・・・我にかえった 奥さん!?



あまりの怒号にびびっちゃって携帯を切り、その後も何回も着信が来るから拒否にした。




あー・・・・これはまずいよ。私のメールか・・・・・。




しばらくしてメールが



「事情を説明させてほしい、お願いだから電話に出て」



でも出れなかった。




翌朝



「昨日はごめんなさい。説明させてほしい。電話していい?」


電話は怖かった、奥さんになんていうの?



メールのやりとりを繰り返す。


私「どういう話になってるの?」


F「ちゃんと説明するよ、今仕事中だから、夜に電話していい?」


私「少しでもいいから、今説明して」




すると知らない着信から電話。会社の電話かなと思ってでると、F君



①私からのメールがばれた

②でもF君からお誘いのあった日に2人で食事したってことになってる


①はともかく②は・・・・?


被害を最小限で抑えたいから取り繕ったんだなってすぐわかった。

でももとはと言えば私のメールが原因だから、あわせることに



夜も電話した方がいいのかきくと




携帯は昨日の夜から奥さんに取り上げられて、使えないと





!?!?!?




じゃぁ、あのメールは・・・・・あのやり取りの先にいたのは・・・・奥さん?




背筋が寒くなった。



しばらく電話、メール、連絡できそうにないって言われた。


しょうがないか・・・・



でも大丈夫になったとき、メールか電話がきても信用できない。



そこで



ペンギンの絵文字をいれたのが本当メールって暗号になった。ペンギン










1カ月ほどたったころ。






F君から一通のメール。




「前に説明したことは奥さん納得してくれたけど、心配掛けたのは事実で

今後奥さんのことを大事にしたいから、○○には悪いけど

飲み会、メール、電話いっさい連絡はとりません。

本当にごめんなさい。○○も旦那さんを幸せになってね」







ペンギンはどこにもなかった。





でもそれから一切連絡はない。




F君の誘惑に、浮足立ったのは事実。後ろめたさもある。



F君はうまいこと言ったんだろなぁ。きっと。説明って、都合のいいように脚色されてるものだし・・・


ろくでなし・・・・


でもそれに翻弄されてる私はもっとろくでなし





彼にとって私は



友達だったのか?


都合のいい存在だったのか?


みんなでいるときとは違う、男を感じる言葉、しぐさを感じたのはいつからだろう・・・?


特別感に酔いしれてた気がする。でも気づけばよかった。


それは紙一重で切れるものだってこと。友達だったら継続できたのに。




徹底的なことが何もないだけに、もやもや。



共通の友達は・・・・詳しく事情を知らないから「またみんなで集まろう」って言ってくれた。


いつか


いつか


十年後、それよりもっと先でも 会ってやる。



人間関係を振られたままじゃ、なんか嫌だ。

悔しいし。安い友達、安い女のままは絶対嫌。




久しぶり



この言葉を最高の笑顔で!








だいぶ時間もたったから、いえること。


この前の冬、もうひとつの出来事があった。



友達のF君。彼とは学生時代からのつきあいでかれこれ10年ぐらいのつきあい


彼を含めた♂3人♀2人がいつものメンバー


私が帰省するときは必ず飲み会をしてた。


F君は去年の夏結婚して、奥さんも一緒にって誘ってたけど

嫉妬深いし、気をつかうからっていつもF君がとめてた。



冬に帰省した時は、いつものメンバーがそれぞれ厳しくて私と♀友達、F君と会社の仲良しさんで飲み会をした。


奥さんには内緒。


「久しぶり、元気だった?」なんて会話をかわしながら。


でもその前日


F君の車に乗り込んで地元のショッピングセンターへ。


中はクリスマス用に飾られて、少しテンションがあがる私アップ



すると


「何ほしい?」


とF君。



え?



「クリスマスプレゼント、買わせて^^」



断ったけど、特別扱いされるのが嬉しくて断り切れず・・・・


ちょっとキラキラ飾りのついた白いニットを。


奥さん用にも着せ替えできる時計を買ってた。



帰り道の車の中



だんだん垢ぬけてきたね

仕事頑張ってたんだね、えらいえらい



さすが旧知の仲 私の喜ぶツボをちゃんと心得てる。


奥さんとの関係について聞くと

「普通だよ」って。


身体の関係はかなり少ないって。


不思議。陰でがっついてるタイプだと思ってたのに・・・・




今思うと、大事な人(=奥さん)だから、その他大勢(=私含め)との扱いと違うんだろなぁ。






話は戻り、飲み会で・・・


白いニットを着ていくと「それ、かわいいね、似合ってるよ」と。




こいつ・・・・・




私と同じで腹黒い。



飲み会はみんなでわいわい音譜


もちろん2人きりになることはなく・・・


そのままF君とは別れて、私は友達の車に乗り込むと


店員さんがかけてきた。F君のツレが携帯を忘れたらしい。


F君に電話をかけ、もっていくことに。思いがけない再会。



一瞬アイコンタクトしたと思ったのは気のせいかな・・・・?



その数日後、彼とデート中



F君から電話。たわいのない会話ですぐ切るとメールがきた。


「本当はお誘いの電話だったんだよ」



ぉぃぉぃ








でも、

話はそれで終わらなかった。



(続く)