とてつもなくお久しぶりですが、気持ちの整理をつけたい時にこのブログを使ってきたなぁ、ということで
うちには犬と猫がいます。
犬は専門学校の頃に出会った相棒。
猫はこっちに引っ越してきて勤め始めた病院のポスト下に捨てられていた子。
すでに成猫であろう猫。ダンボール箱は封がされていて、持ち手の穴から患者さんのわんちゃんが鼻を突っ込んだら手が出てきてビックリ!ちょっと痩せた猫がご飯と一緒に入ってました。
それから、病院でお世話を始めてちょっとしてあむりす家にやってきました。
犬とすぐに仲良く……お互いあまり興味がないのか?でもうちに来てからすぐに窓辺で2人寄り添って寝たりした。なんだかんだで仲良くやってきて早4年程。
その猫の「いま」のお話です。
去年秋頃、ワクチンを打ちに職場に行った時に「やっぱりぷくぷくだねぇ、あむりす家に行って幸せ太りだ」なんて笑いながら先生とダイエットの話をして減量を始めました。
3ヶ月くらい経って、年明け頃には少しスマートになって秋口に4.9キロあった体重が4.5キロほどに。そこで減量はやめて維持できるようにご飯を調整していたのですが、4月に入り座った姿が痩せてきたなと思いましたが、ご飯も催促に来てモリモリ食べる姿に油断していました。
その間、毎日ではないですが胃液のような透明なものを吐く日が増えました。季節の変わり目だし、
毛玉かな、なんて思っていました。今思えば吐いたものに毛玉は無かったのに。
4月末、抱っこしたときの軽さに驚いて体重を測ると3.7キロでした。もうダイエットしてないのに。
その頃あたりからご飯が残ってる日が多くなりました。飽きたのかな?なんて思って前食べてたご飯に戻しても数口は口にするけど、すぐに興味無くしてずっと寝てる。
一応動物看護師なので色々な可能性は考えました。腎臓・甲状腺・糖尿…。そんなことを考えてるとき、猫がまた吐いて。吐いたものはやっぱり透明な液体。おかしいと思って検査をお願いしてひとまず血液検査・レントゲン・エコー検査をやってもらいました。
結果は、異常所見なし。
先生も「詳しく見たいからもう一度連れてきて」って言ってくれて、内科(特に腫瘍)に詳しい先生がもう一度見てくれたのが昨日。
エコーを見ながら、最初は何もないね〜、リンパも腫れてなさそうだし、なんて話していた矢先に回盲部が少し腫れているのが見つかりました。
ここだ。
回盲部は腫れると食欲に影響が出やすいから、今回食が進まないのもこのせいだ、と。
確定診断出すには内視鏡検査だけど、どうしようか
きっと、一連の検査や経過の様子から「高分化型消化管型リンパ腫」だと思うよ、と。
一応動物看護師なので(2回目)高分化型消化管型リンパ腫が低悪性度だってことも、安定してお付き合いできれば天寿を全う出来るってことも知ってる。
だけど、いざ一緒に暮らしてきた子がこう診断されると涙が出てきてしまって。
先生には「すごく良く見てくれてるから、早い段階で食欲落ちてきてることにも気付けてあげれてるから、うまく付き合えるよ。」「自分の家の猫も同じで、もう亡くなっちゃったんだけど、病気が見つかってから2年くらいは元気に過ごしてたよ。」「血液検査だと異常がでないことがほとんどで、以前見つけてあげることができなくて進んでから見つかって、あの時少しの異変でこれに気づいていればって思ったことがあったから、今回こうして自分も治療の手助けできることが嬉しい。」って言ってもらえて、患者さんがこの先生の診察を受けたいって思うのは、こういう気持ちが伝わるからなんだなぁと思いました。
いつも私は働いている時に「どんな子にも愛を以て」をモットーにしてます。
どういう理由でも病院に来た子は家族の愛を受けてここにいる、そういう子を私たちが蔑ろにして良いはずがない。
どんなに噛む子でも、どんなに怖がりな子でも、いのちが続いて欲しいから治療に来るわけで。
愛の形は人それぞれだし金銭面で治療を諦めてしまうことだって仕方ないことかもしれない。
それでも私は来てくれる患者さんはみんな可愛いし長生きしてほしい
そういう気持ちで預かった子たち・関わった子たちの様子を見てきました。
うちのねこも、出会いはダンボール箱だったけど私と関わったからには、美味しく食べて長生きしてもらいます。
これから先、もっっと悲しい診断が来るかもしれない。
その時に後悔がないように、出来ることできる限り、愛を以て。
ちなみに、一個前の記事で国試が〜なんて言ってましたが、ちゃんと一発合格決めました!
資格取得は全てじゃないと思いますが、動物看護師と名乗れる以上は今後も患者さんの変化を見逃さないで、獣医師の診断の手助けになれるように、患者さんにとって「獣医さんよりちょっと身近な相談相手」そんなポジションを目指そうかと。
こう思うと、私にとって動物看護師って天職なのかしら。
お母さんが「なりなさい」って言ったのがきっかけだけど、あながち。
そんな動物看護師兼飼い主みたいな人間のつぶやきでした!