《解析の続き》
要は、この時蔵臼(源次)は何らかの方法で4人を夏日の部屋まで移動させた。しかもEpi.2の郷田のセリフ、「開封した材料だけで調理したから、毒の心配はない」とは、つまりマスターキーで、空いている部屋はこの客間だけな筈で、つまり、おそらく“この扉が開いているなら、ここが客間に違いない”と言ってミスリードによって実は夏妃の部屋に入って、SK、理御によってこの2人を殺害した、と考えられる。
さて、この犯行は実現が説明困難と考えられる。というのも、死体のあった客間は一階(Epi.1)。だが、夏妃の部屋は二階(Epi.2)。目をつぶっても階段を上り下りしたら階層が違う事ぐらい分かる。それもマリアは客室でテレビを観ていたとして、3人つまり南條と熊沢をどのようにして気付かずに二階の夏妃の部屋までミスリード出来たのか?この謎を解く鍵はEpi.2の配膳台車にこそある。これにより、この屋敷には運搬用エレベーターがあることが分かる。これをトリックに使ったと考えられる。つまり、三人は“金蔵の部屋の様子を見てきます”とか蔵臼は言って、三階にエレベーターに乗って移動し、一階に降りたふりをして実は二階の夏妃の部屋に行った。この途中でマリアのキャンディーのように目隠しをした。或いはジェシの治療と目隠しのように。それらはミッションと考えられる。そして、部屋を自ら開けさせ、客間に戻ったようなふりをして、マリアちゃん待たせたね、とか言って、SKと理御が殺害した、と考えられよう。