~・~・生きろ 島田叡(あきら)
戦中最後の沖縄県知事~・~・
誰だって行きたくない戦況厳しい沖縄へ赴任する時の島田の弁。
《俺は死にとうないから誰かが行って死んでくれとは、よう言わん》
1945年(昭和20年)1月12日
沖縄県知事の辞令を受け取る。家族全員から反対されるも、「これが若い者ならば、赤紙1枚で否応なしに行かなければならないのではないか。それを俺が固辞できる自由をいいことに断ったとなれば、もう卑怯者として外も歩けなくなる。俺は死にとうないから誰かが行って死んでくれとは、よう言わん」と決意を変えなかった。
(公式HPより)
ズキューン自分に嘘がつけない人
自分だったらね・・・・
立場上、《言わない》けど
何だかんだと行けない理由を作る・・・・
と、思う
それにしてもこれからの我が国
赤紙1枚で否応なしに戦場に出向くことになりやしないか
と、思わずにいられない衝動に駆られた。
戦場で生き残ることは恥ずかしいこと、とされていたこの時代に
こともあろうに政府の人が《生きろ》だなんて
国策に対し、県民を想う官僚の精いっぱいの抵抗なんだよね。
感動
ところでウチの現知事さんは、どうなんだろう・・・・
いざって時、県民護ってくれるんかなぁ
と、思わずにいられない衝動に駆られた。
映画の後半になると、会場のアッチコッチからすすり泣きがする。
女性も男性も
もちろん私も
何でだろう
ただ、証言と実像のつなぎ合わせのドキュメンタリー
人気俳優も出てこないしう~ん
感傷的な演出があるわけじゃないのにう~ん
何でこんなに心に刺さるんだろう
理由その①
今まさに起きている、政治家や官僚へのモヤモヤにスーッと光を射しているように感じる
権力者への忖度(そんたく)、資料の改竄(かいざん)や隠蔽(いんぺい)が常態化し、政治不信が蔓延する21世紀・令和の時代に生きる私たち日本人の眼に、後に「官僚の鑑」(かがみ)、「本当に民主的な人」と讃えられた島田叡という人物の生き方はどのように映るだろうか。
(公式HPより)
理由その②
戦場で起きる理不尽な生死をまざまざと体験した私の母と重なった。
爆撃で即死した親友や仲間を置き去りにして、無数の吹き飛んだ遺体をまたいで逃げ惑った母。
終生、苦しすぎる残像と向き合いながら
「命は一つしかないんだよ。生きなきゃ損だがね」と、言い続けた。
信念を背中で伝える、そんな人になりたい。
~ 6月9日 愛知時計 ~
どうか安らかに