あたしは臆病だ。
悪そうな人を見ただけで萎縮し、胃が痛くなる。
野犬が恐い。ロシアの野犬は穏やかで人懐っこいが、それでもぞっとする。

日本は道も建物もキレイで何でも揃っている。

ちゃっかり欧米だのアジアだのの文化を取り入れて美化している。
だけど日本は独自の文化もちゃんともっている。日本の文化は発展しきっている。

何より治安がいい。

だから日本からは出たくないと思うこともある。

それでも海外に目がいく。
新たな価値観に触れられるから。


海外に長期滞在できるのは学生のうちだけだから。



ロシア語が話せず1人行動が恐かったので、私は友達に依存しきっていた。少し後ろめたい気もするが、間違っていないと思う。
みんな本当によくしてくれた。涙ぐみながらまた来てねと基地口に言われた。visaがとれれば、日程が合えば、また行きたい。

機内では寝られなかったので、ぼーっとマリーアントワネットをみていた。6年程前に日本に上陸し、目を輝かせて映画館にみにいった記憶がある。

ああいう世界観が大好きなはずなのに、ロシアに行ってからは純粋に好きとはいえなくなった。後ろめたいというか…

ロシアの雑貨はどれも素朴な感じ。暗く重厚な色彩のものが多い。

きらびやかなものも好きだけど、もちろん素朴なものも好き。

サマーラの空港に日本人のビジネスマンがいたので、話しかけた。ゲートなどがわかりにくかったからだ。私と全く同じ便だったので、モスクワでも一緒に行動させていただいた。食事までおごっていただいた。かたじけない。

お偉いさんなようで、名前は教えてくれなかった。私のちょっとした言葉じりから私が何者か把握したようであり、一つ一つの言葉にさりげない意図が盛り込まれているようだった。お偉いさんはやはり違う。


国際線のゲートで話しかけてきた、1人の日本人の男子大学生はうざかった。根掘り葉掘り聞かれて、とにかくしつこかった。ツアーに参加した帰りのようだ。耳につく話し方で、チャラそうだった。すぐどっか行ったけど。

だがそんなことはもういい。

あのビジネスマンの方のおかげでどれだけ心強かったことか。到着ゲートと出発ゲートの間の通路は長い=悪そうな人とすれ違う時間が長かったのだ。だが悪そうな人達は狙うわけでもなく、不思議そうな顔をしていた(笑)

ビジネスマンと子供!?あの組み合わせ何!?といった具合。


出国審査のゲートまでその方に送っていただいたのだが、ゲートぎりぎりの所で悪そうな人達が何人か待ち伏せしていた。気を緩めてパスポートを取り出す乗客を狙っているようだった。後で空港職員が追い払っていたが。


やはり首都だけあってモスクワは治安が悪い。