「ただいま
兄さん荷物届いてる」
参道の掃除をしてた兄(育ての親の長男)に鉢合わせに成ったので声を掛けたら、
『あーーー
axis帰って来るなら、先に連絡しろよ
元気だったか
とりあえず父さんに会ってこいよ
中に居るから。』
そう言って抱きしめてくれた…
もうね…
この時点で涙腺崩壊…
抱きしめられて、小学生の子供みたいに嗚咽混じりに泣いてしまった💦
「うん…
父さんのところに行って来る」
『だからか…
お前名義で段ボール2つ来てるぞ、中開けてないけど。
掃除終わったら電話するところだったんだよ。』
父に会い…
抱きしめられてまた号泣…
もうね…心境的に70年代後半の自分に、瞬時に戻ってダメダメです💦
ちょっと落ち着いた時に、届いてるお土産のこと聞いて、「お寺と教会に行ってこなきゃ」と言うと、背後から兄の声が『お寺さんと教会には、今俺が電話したぞ。もうこっち向かってるはずだよ。』
うわっ
お土産分けなきゃ💦
「兄さん手伝って、同じ物だからそれぞれセットにすれば良いから」
『お前…何個あるんだこれは⁉️』
そう、ぶつぶつ言う兄を横目に、最初にセットした1組を父さんに「不義理してました。お土産です。つまらない物ですがご笑納ください。」正座して頭を下げながら差し出すと、父さんは笑いながら『うん』と受け取ってくれた。
『子供の頃から挨拶変わらんなぁ…』父さんに笑われていたら、インターフォンの音が…
お寺の母さんと、教会の今の牧師夫婦が来てくれました。
上がってもらって、母さん達に父さんにしたのと同じ挨拶をしてお土産を渡すと、受け取ってもらって即抱きしめてもらった。
で…また号泣…
それを見てた兄さんが貰い泣き💦
「あっ、1セットは兄さんにお土産ね」
『なんで俺には、そんなに軽いんだよ💢』
さらに2セットずつを父さん達に渡して、「大事な檀家の人達に渡して下さい。」
そうお願いしたら兄さんが『まだ20セットも有るぞ…』
「友達の家とか、じっちゃんやばっちゃんにね…
ギリギリ足りると思う。」
そう言うと兄さんが『そっか…そうだな…でも、お土産ってこんなに有るもんじゃないと思うぞ』
その一言で皆んな爆笑
『挨拶回りするなら、車で一緒にまわろうか?』
そう兄さんが言ってくれたので、有り難くお願いしたところ、 二軒目で『あとどこに行くの?』と、友達のお母さんに聞かれて、伺う予定のあてを伝えると、『私が連絡しとくから、夜に皆んなで会いましょ。
宝来軒の座敷も予約するからね』と、めっちゃ乗り気で言われる。
『お土産は、その時渡しなさい』
『どっちに居るの?ユウさん(兄)一緒だから神社?』
『ゆっくりしてなさい』
そう友達のお母さんに言われて、ハッとした。
「みんなの連絡先なんだけど…」
そう言うと…
『あれ?知らない?axisくん用の連絡網有るのよ』
なんじゃそりゃあ…
おばさんのおかげで神社でまったり…
しようとしたら、兄の子供が大学受験の夏期講習から帰って来て、話をしながら神楽殿の掃除を一緒に…
色々懐かしいなぁ…
考えてみたら、この土地を離れてからずっと不義理で、こっちに帰って来たのはお寺の父さんと、神社の母さんの葬儀の時と、独立してから一回仕事のついでで寄っただけだもんなぁ…
ちゃんと帰省しようと思って帰って来たの初めてだよ…
皆んなが当たり前のように受け入れてくれて、本当に嬉しい。
今のうちに、ミサ姐と神社の母さんとお寺の父さんの墓参りに行ってこよう…