初めに…
強くお断りしておきます。
昨今この手の修理が、自分でやればこんなに安い、本当はこんなに簡単…
その様に記載される記事をよく見ます。
それ自体は否定しません、私もそう思います。
ですが其処にはリスクを伴います。
 
特に今回のバッテリー交換。
ニュース番組で報道される様に、僅かな傷が原因で破裂・発火事故が起こります。
実際に実験や事故を目撃した人なら分かると思いますが、
あれは破裂と言うより、爆発と言っても大げさではありません。
 
絶対にバッテリー本体に傷を付けない!
その自信がない人は、この記事を見ても手を出さないで下さい。
命にかかわる!多大な財産を失う!
その様な可能性が極めて高い事をご理解下さい。
 
交換前のバッテリーの状態。
最大容量85%と成っています。
公式サイトでは80%未満なら要交換としていますが、
85%でも異常な減りの速さを実感すると思います。
 
 
左からiPhone7plus本体・交換用バッテリー・バッテリー固定テープ、
それと保護フィルム、保護フィルムは無くても良いのですが、
工程の都合上、現在ついている保護フィルムは剥がします。
貼っている人は用意しましょう。
 
 
ライトニングケーブル両横のネジを外します。
 
 
使うのは星形ドライバー0.8
 
 
小さいネジなので紛失防止は厳重に。
細かく複数の種類のネジを使います。
マグネットシート等の上に紙を引き、識別番号等を書いてその上に保管したほうが良いですね。
iPhoneに使うネジは、基本鉄製なので、磁力で固定できます。
失くさず間違えない工夫は大事です。
 
 
オープナーで挟み開きます。
吸盤はホームボタンを下に見て最下層に。
このようなツールが無くても、普通の吸盤で代用できます。
随分と手間とコツが必要に成るので、できればこの様なツールが有った方が良いです。
iPhone7以降は防水シール処理されています。
結構頑丈なのですが、最初に背面からドライヤーで下半分の縁を温めると、
剥がしやすくなります。
 
 
殻割します。
下部→左側→右側の順で、下から上にピック状のツールで開けます。
銀行などのカードでも、代用は出来ます。
最上部は粗開きません、構造上そうなっているので、無理やり禁止です。
後の画像で分かりますが、右半分はケーブルが有るので本体内に食い込むのは、せいぜい2~3ミリに留めましょう。
ケーブル破損はそこで終了、iPhoneはごみに変わります。
 
 
写真の左側が下、この時点ではこの程度しか開きません。
 
 
上部にピックを挿して、下部方向に引きます。
 
 
本体と液晶側が分かれました。
ケーブルの都合上、180度迄は開きません。
何かで支える形にします、画像のは模型用接着剤。
支えられるなら何でもいいです。
 
 
画像が暗くてすいません。
左上のプレートを外します、止めてるネジは3本。
Y型のネジです。
 
ネジを外しました。
 
右側の液晶に繋がってるケーブルを外します。
プラスチックのヘラのようなツールで、下から跳ね上げる様に外します。
ケーブルもそうですが、端子を汚さないように気を付けてください。
 
 
ケーブルを外した状態です。
 
 
中央部のプレートを外します。
ネジは4本、長短2種でY型のネジです。
太さは同じ、長短を間違えると、組んだ後で悪影響が出ます。
 
 
プレートを外しました。
ケーブルを外します、ケーブルは2本。
長さの関係から取り付け時に間違える事は無いでしょう。
先のケーブルと、同じ要領で外します。
 
 
ケーブルを外しました。
 
 
下部ホームボタン脇のプラスチックの固定具とユニットを外します。
ネジは5本、長短3種。
普通の∔ドライバー、00番といわれる最も細い∔ドライバーです。
ケーブルは1つ、他と同じ要領で外します。
 
 
ネジを外した状態。
 
 
ユニットを外しました。
ピンセットを使ったほうが良いかも知れません。
分解時にドライバーを使うのはここ迄です。
 
 
バッテリーを固定してる両面テープを剥がします。
黒い両面テープの縁を、プラスチックのヘラなどで剥がし起こします。
 
 
引き出すように剥がします。
出来るだけ角度少なく、斜めに引きます。
左右に振りながら引くと剥がしやすいです。
凄く伸びるので、伸びるたびに持ち替えた方が良いでしょう。
途中で切れると面倒な事になります。
テープが他所に触れないように気を付けて剥がしましょう。
もし途中で切れたら、プラスチックのヘラなどを差し込んで剥がすしかありません。
熱・傷・変形は厳禁!爆発炎上の可能性大なので、テープ剥がしは重要です。
 
 
iPhone7に限らずplusシリーズは3本、その他は2本の両面テープで止められています。
最後のテープを剥がすときは、バッテリーが動かない様に、手で押さえながら。
そうじゃないと剥がす時に、バッテリーが勢いよくテープと一緒に外れます。
クドイようですが、バッテリーの破損は厳禁です!
注意してください。
バッテリー脇のケーブルを、他のケーブルと同じ要領で外します。
 
 
バッテリーを外しました。
これで分解は終了です。
 
 
バッテリーに両面テープを張ります。
2本1組で販売されているので、台紙ごと1本は切り分けて使います。
 
 
両面テープを貼り付けました。
剥がす時に必要なのり代を残すように、表面側で位置決めして折り曲げて裏面に貼り付けます。
1本寄れちゃいましたガーン
まぁ剥がす時には、この程度は問題無いので、このままで行きます。
 
 
バッテリーを貼り付けました。
後は逆手順で組み立て。
ケーブルは上から押しつけてカチって音がしたら嵌ってます。
 
 
起動確認し、バッテリーの状態を確かめます。
100%に成ってますね。
純正新品の証です。
 

 

この後キャリブレーションをして完成です。

残10%程迄を消費して、100%迄充電します。

これをやるかやらないかで、後のバッテリーの状態が結構変わります。

あまり触れられませんが、初回だけで良いのでキャリブレーションはやりましょう。

 

バッテリー交換直後は、バッテリー状態が表示されない事があります。

その時は時間を置いたり再起動で対応してください。

 

しつこい様ですが、バッテリーの損傷は重大な事故に直結します!

僅かでも不安が残るなら、ショップに任せましょう!