隣人、鉄生の書物

隣人、鉄生の書物

時世の暗黒落とし穴に囚われ、
窮屈と退屈によりハートが縮み上がっちまう!!!それより早く、おそらく早く、
君のすぐとなりに居る究極の愛の戦士、鉄生がそ~っと自由へ開放する半音下げ書物。

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『サケ』ってさ

身が容易く「裂ける」から

『鮭』って言うんだってさ。


たしかに、


醤油のノリがイマイチだよ。

強いて「シャケ」弁の焼き「鮭」

注ぐ醤油は身を掠めるきり。


塩分に気をつけるとして。


「裂ける」から「鮭」か。


だけど奴ら

訳もなく「裂け」てるんじゃないんだね。


川に産まれて、海で育って

また産まれた川へ戻る。


激流に耐え、逆流に逆らい

時折、熊なんかに脅かされ。


志半ばで息絶えていく同士

お別れの涙もその流れに消えてさ


掻き分け、掻き分け

産まれた川へ戻るんだよ。


そして死んでくんだよ。


皆仰向けになってさ


青に突き抜ける空を睨んで

全部引き「裂け」ちゃった。


故の「鮭」かと思いきや。


奴ら

マイナスに「裂け」てるんじゃないんだね。


その死に様ったら

一片の悔いもない様子なんだ。


沢山の絆を産んで

星屑ほどの命を残したからね。


身は「裂け」て食べられちまっても

心とか魂みたいなもんは

決して「裂け」ないから

「鮭」になったのかな。


もしそうだとしたら


なんかかっこいいな。


「俺たちゃ命枯れても

魂は残りまっせぇ、かかって来なさい」

って感じでね。


今度焼き「鮭」を食べるときは

皮までちゃんと食べるかな。


「酒」と共感謝しながらね。












気候をオンチにしちまったな


数年前から途切れ途切れになった春の風だ




春の風。




春風って万事の特効薬かもな


なんとなく全部チャラにしてくれる気がするんだよ




梅雨に始って、夏、秋から2月くらいまでの


煩わしさ、蟠り、気持ちの整理だったり


自力じゃ~ど~もならない事でも


なんとなく全部チャラにしてくれる気がするんだよ




春の風。




何十回何十色の思い出があるけれど


今回は原色極まりない感情に震えた




人が人を思いう気持ち、


涙がこぼれても明日を信じる


揺るぎない命の熱、




春の風。




なんとなく全部チャラにしてくれる気がするんだよ




春の風。



『なんとなく全部チャラにしてくれる気がするんだよ』



小さい身体を最大限に活かし

一つの希望へ向かい地を固めるんだ


そして酒を酌み交わそう



同じ日本人として




初めての春の風





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