通帳をテーブルいっぱいに広げて

最初に叔母親子が母のもとにいったとき

母は銀行の通帳とか定期預金の証書とか

生命保険の証書をテーブルいっぱいに広げて

椅子に座って、呆けていたらしい。


叔母たちは通帳を片付けながら、額面を見て

びっくり仰天。

普段の母の言動からは想像できなかった

合計金額。

お金も、余裕もないと全く贅沢をしなかった母。

私にはもう兄弟姉妹はいないので、相続人は一人。

母の預貯金は、相続税がかかる金額を大幅に超えて

いたのです。


妹の老後はお金がかかるからと、せっせと

貯めていたらしいお金。


私はその金額を知り、驚くより

怒りが湧き上がってきたのです。

父が生きている時に、もっと良い車を

買ってあげたら良かったのに。

死ぬ間際に、個室に入れてあげたら良かったのに。

妹もお世話のプロのいる施設に入れてあげたら

もう少し楽に暮らせただろうにとか。


いろいろな思いが湧き上がってきたのです。




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