買い物帰りの道で


夕方、徒歩でスーパーに買い物に行った帰り道。

ふと、歩道脇のバス停に目が行く。


少年の後ろ姿。

亡き妹と同じダウン症の男の子が

バスを待っている。

一瞬少年に見えたけど、やっぱり少年ではなくて

妹よりは歳下のようだけど、もう大人。

独り言を呟きながら、バスを待っている。


振り返ったその子と目が合いそうになって

私は慌てて日傘で顔を隠す。


妹が、時折私に見せた

悲しいような、求めるような

形容し難い瞳で、また見つめられるような

気がしたから。


私は、日傘で顔を覆いながら歩く。

涙があふれ出す。

お葬式で、一粒の涙も流せなかったのに

見知らぬ、バス停で待つダウン症の男の子の

後姿を見つめながら

その視線を避けながら


買い物袋を下げて歩きながら、

涙が止まらない。


ごめんね。

ごめんね。

ごめんね。


泣く資格もない私なのに

そんな彼らを見かけるたびに

目を合わすこともできずに

それでも、泣いてしまう。