モリカケ問題などで財務大臣に忖度、誰々に忖度と一時期、大いにマスコミを賑わした「忖度」、実は私もあることでその「忖度」というものを微妙に感じました。
 
その前に「忖度」の本来の意味は「相手の気持ちを考慮する」ことで、どちらかというとポジティブなイメージの言葉です。広辞苑には「他人の心中をおしはかること」、新明解国語辞典には「自分なりに考えて、他人の気持をおしはかること」と書いてあります。「忖度」の「忖」は「推し量る」、「度」には「物事の程度や数量をはかる」という意味があることからもわかるように、どちらも「はかる」という意味がある言葉なのです。

2020年11月に発売された新明解国語辞典では「忖度」について「特に立場が上の人の意向を推測し、盲目的にそれに沿うように行動することの意で用いられる」と新たな意味が付け加えられています。顔色をうかがう、ご機嫌をとるといった、ややネガティブな意味合いが強くなっているのは否めません。

今回、私が感じたのは、どちらかというと前向きな意味合いの忖度だと思ってます。

私、現在、左肩上腕部骨折の手術後のリハビリに励んでおります。手術は7月1日、7月8日に退院、リハビリも約2ヶ月になりました。その間、整形外科の担当医師の検診を3回受けましたが、レントゲン写真を見て、一応、順調に推移しています程度の話でした。同様にリハビリ担当の理学療法士のリハビリによる左肩の状態も順調とのことでした。当然、リハビリによる左肩の情報のやり取りは担当医師と担当理学療法士でしているはずです。

ところが、9月1日の担当医師の検診の折、レントゲンに関しては問題なしだったのですが、左肩の状態のチェックが入り、「硬いね。家で運動してる?」と言われました。「左肩が重いし、痛いのであまりしてません。」と正直に話しました。「週に1、2回の病院だけのリハビリだと治らないよ。」ときっぱり。そのことを担当理学療法士に伝えると、えらい焦った様子で、「牟田さんが悪いのではありません。僕のリハビリのやり方が悪かっただけです。申し訳ない。」と言われ、私もびっくり。理学療法士って、大変な仕事だなとあらためて思いました。結局、担当医師に忖度、患者にも忖度、患者は患者で痛い、きつい、とか当然、言いたい放題。担当医師も普通だとどれくらいの期間でどれだけ治るというマイルストーンもあるだろうし。患者さんは患者さんで個々、痛い、きついの個人差もあり、一応に同じ対処も出来ない。


毎回、リハビリの折、担当理学療法士は、私の左肩を揉みながら、しかも会話しながら、私の左肩の状態を判断して、担当医師の、もちらん、自らのマイルストーンに合わせて行かないといけない。そこに当然、担当医師への、また、患者さんへの、前向きな忖度が存在してるんだとつくづく、感じた次第です。政治家も官僚もルールに則った前向きな忖度をお願いしたいもんです。