何ヶ月かに一回、長くボディートークセッションを受けてくださっている20代男性が
久しぶりにセッションを受けにいらしてくださいました。

最近では、以前大好きだったゲームに今は興味が持てず、
楽しくないのでしなくなったそうです。
そして、今は自分に目が向き、
自己嫌悪を感じるのだとのこと。
かといってそれが、自分のプロセスの一つであることも、
なんとなく感じていらっしゃるとのこと。
自分に向き合うことになると別につらさがありますねともおっしゃっていました。
ご自分で、今までと異なるステージにたち、
現実以外の世界で自分を見つけようとしていた彼が、
現在はリアルな自分を見られるようになってきたということでしょうか。

今回出たボディートークのリンクでは、呼吸に伴うものが半分を占めていました。
完璧な呼吸は完璧な健康を作るとヨガでは言われているそうです。
呼吸を吐くことは、人生に対して自分自身を解放すること。
息を吸うことは、人生と(感情とも)ふれあうこと。
自分を深く知ることにつながります。

さて、わたしも以前はノンフィクションの本ばかり
読んでいました。
子供の頃からの習慣で、読み終えていない本が手元にないと
心もとなくなるほど好きでした。
とにかく速読です。
今はノンフィクションはまったく読まなくなってしまいました。
彼のゲームとわたしの小説とは同等のもので、現実の世界が面白くないから、
ノンフィクションの世界に浸って、そこで自分の人生を送っていたのかもしれません。

今のわたしの趣味は声楽。
ヨガとは異なりますが、同様に呼吸をコントロールするのが声楽なのです。
声楽を始めて今年で6年目になります。
今やっとわかるのですが、6年前は自分で呼吸しているつもりが、
呼吸をしっかりできていなかったのです。
腹式呼吸っていうのをやったつもりが、それもできていなかったのです。

今は腹式呼吸も胸式呼吸も両方できるようになりました。
両方共に大事なんですよ。
6年前、わたしは歌を歌いたかったのではなく、
声楽という方法で、呼吸を使いながら自分自身にコミットしたかっただけかもしれません(笑)

そして、呼吸のリンクばかり出た彼は、
きっと呼吸を通して、さらに深く素晴らしい人生の経験をたくさんすることになるんだろうなあ。