昨日はイタリア文化会館のアニェッリホールで
クライアントさんの声楽の発表会を聞きに行ってきました。
芯の通った立派な声のソプラノで、ヴェルディの仮面舞踏会(少年隊じゃないよ~)
からの難曲を二曲も歌われて、
いやー、尊敬です。
おまけに、見目麗しい!!
強烈に美しいドレスを着こなし、ほんものの貴婦人でした。
格が違うっていう感じです。

アニェッリホールは、イタリア文化会館の付属施設で、
それはそれは響きもよく、雑音が入らない素晴らしいホールでした。
あんなホールをお借りできる新井先生は、イタリアの勲章を胸につけて
トリを歌われていましたが、
実力と、名誉の両方をお持ちだから、
あんなすばらしいホールでアマチュアでも歌えるんだろうなあ。
それも、すごい!

それからそれから、
アマチュアの方々の肩書の素晴らしいこと!
官僚さんから、企業の社長さん、お医者様、などなど。
そういう訳で、観客の方々は2/3は男性だったのではないかなあ。
というわたしの席の右も左も土曜日であっても、スーツを着ている男性。

こんな声楽の発表会は初めてです(笑)

それから、
わたしも新井先生と同じ大学を出た方々から習っているのですが、
発声がぜんぜん違うんです。
昨日の発表会の方々は上半身特に、胸部からの声を強くつかっていらっしゃったようです。
だから、声が小さくて聞き取れませんなんていう方は一人もいらっしゃなかったのではないかと
感じました。

頭部へ音を回せとか、後ろから前へ回すようになど、
最初に声楽を習ったころは言われましたが、
こればかりやっていると声の中心がもともと下の方にある方にはいい方法ですが、
中心が上の方にある方にとっては、声が安定しないあるいは、小さくて聞こえない
ということになりがちのようです。
声楽は目に見えないものを扱うので、教える表現は非常に難しいのでしょうね。

いろんな発表会を聴きに行くのはいいことだなあと
感心しきりの土曜日でした。