【水無月家の許嫁】
~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~
漫画:水辺チカ/原作: 友麻碧/キャラクター原案:花邑まい
【3巻発刊中、分冊15巻発刊中】
【作品情報】
双子姉妹の妹、六花。
特殊な能力を持っていたので母から疎まれ、虐げられる幼い日々。
大恋愛で一緒になった両親でしたが
六花を気遣う父の態度は母親の気に障り
最終的に両親は離婚することに。
離婚後は父と共に生活しますが、
父は間もなく未知の病、月帰病でなくなります。
火葬場で水無月文也と会った六花。
六花と文也は六花がと同じ月帰病の症状が出ている事に気付きます。
文也により六花が文也の許嫁であることを知った六花。
父が天女の末裔、水無月家であることも知らされます。
父と死に別れ、天涯孤独になった今
父の素性は何も知らず、一族の掟や水無月家の事も知らず、
私は何のために、誰のために生まれてきたのか?知りたくなりました・・・
【感想】
友麻碧先生の話は面白い!
話の設定勿論、掟や念力、呪詛、登場人物のペルソナ、
環境や設定、全てにおいて綿密に設定されていて、
話の世界に無理なくスッと入っていけます。
読み終えるまで気付きませんでしたが、
最近、大好きで何度も読み返している
【傷モノの花嫁~虐げられた私が、皇國の鬼神に見初められた理由~】の原作者と同じですね。
今回の水無月家の話、
実際にありそうな話に感じるのは私だけ???
月界の植物で呪詛をかける辺りの話は実際にあるのでは?と思った位です。
目に見えない世界や目に見えない事、
感じ取る事が出来たりできなかったり、
実は身近で感じ取れたり見える事が沢山ありそうです。
今回、京都が舞台ですが、
京都の土地そのものが特殊な地域だと感じます。
何度か遊びに行きましたが独特の地波を感じました。
何れかの一族の話か?と思うほど水無月家の話も本当っぽくて・・・・・
16歳と幼いながらも
文也と六花の成長過程であるバックグラウンドはタフなものですが、
今後、厳しい状況でも2人で力を合わせて
乗り越えて欲しいと思わせてくれました。
もう一つ、
老松の夏柑糖 が登場する所はホッとする場面。
大好きです!
次巻も楽しみ!
【絵】
抵抗なく話の世界へ誘ってくれる絵です。
六花のはかなげで自信のない雰囲気や
思春期真っただ中でありながら文也の大人顔負けの
凛とした精神力を持っている様がとても素敵に描かれています。
お約束の悪役と言うべきか、六花の毒母である母親。
ホラーっぷりが見事です
文也がコメントした通り、ある意味【化け物】でした
とても楽しい時間が過ごせました‼