こんにちはニコニコ

メダル村ですパー



小学5年生の時、釣り仲間のN君からテナガエビ釣りに行かないかと誘われた。ザリガニなら何度も釣ったことがある。しかし、テナガエビとはどんなエビなのか?釣って楽しいエビなのか?疑問に思った。


N君曰く、テナガエビとは一般的な川エビを大きくしたエビで、オスのテナガエビは長いハサミが特徴だという。ザリガニより大きいのか?と聞いてみると、ザリガニより小さいとのこと。


ザリガニより小さいテナガエビ。そんなエビを釣って楽しいのか?と正直思った。釣りの概略を聞き、半信半疑ではあるが釣りの準備を始めた。


竿は万能竿の先端を数本ほど抜き、流用した。糸は1号、小型の玉ウキ、オモリは板オモリを用意した。エビ鈎という専用のハリがあるが、袖型1号を流用した。エサはアカムシやサシがいいらしい。しかし、いつもの様に淀川河川敷へ行き、ドバミミズを掘って代用した。


当日、N君が自転車で迎えに来た。ポイントは淀川の鳥飼大橋近くの小さなワンドだ。約20分で到着した。初めてのポイントだ。そこには、マブナを釣っている年配の方が見られた。


ドバミミズを小さく切って、ハリ先に付けた。間も無く、玉ウキがピクピクと動いた。魚とは異なり、早く合わせてはいけない。ハサミでエサを掴み、ゆっくりと移動しながらエサを口にするという。この辺の駆け引きは、ザリガニ釣りと同様だ。ウキが沈んでから十分に間をおき、ゆっくりと竿を上げて、エビの乗りを聞いてみた。


ピュンピュンとエビ特有の引きが竿に伝わった。面白い。確かにザリガニ釣りより面白い。初めてのテナガエビはメスのエビだった。その後も十数匹のテナガエビを釣った。ハサミの長いオスも混じった。


釣りに飽きると、河川敷に捨ててあったベッドマットをワンドに浮かべて遊んだ。適当な木を拾い、オールにした。ベッドマットに飛び乗り、船が出るぞーと渡し舟さながら漕ぎ始めた。やはりベッドマット。小学生二人の体重に耐えられるほどの浮力は無かった。ずぶ濡れになって、自宅へ帰った。


専用の釣り道具など無い。ただ、テナガエビは十分に泳いでいた。そんな時代の思い出だ。





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