生きなおし3
私は3人きょうだいの末っ子。周りから、「3番目だからかわいくて仕方がなかったんじゃない?」ってよく言われたけれど、私自身の記憶としては、上と比較して可愛がられた印象はなく、どちらかというと放置されていた記憶のほうが強い。そして、放置されていた割に、特に母に対して根深く恨みに感じていた想いがあり、20代は実家にほとんど近寄らなかった。多分、小4ぐらいから20代に至るまでずっと反抗期だったんじゃないかと思うぐらい、親のことを毛嫌いしていた。でも、夫に出会ったことで、母と向き合う勇気が持て過去の恨む想いを洗い流し、そして結婚して子供を産んだことで、母と一人の人間として付き合うことができ、新しい関係性を築けたから今では、母のことが好きだし、この新しい関係性に私自身とても満足してる。それでも、過去の記憶の中で、母から愛情を注がれた記憶はやはり思い出せない。ハグしてもらった記憶も、抱っこしてもらった記憶も、一番純粋に愛情を注がれたであろう0歳~7歳までの記憶がほとんどない。そこに何かがある可能性はいったんおいておいて、今回うなを産んだことで気づいたことがある。うなは私と同じ3番目の子供。やっぱり、上2人の育児に追われてうなに対して、ほぼ話しかけることもなく過ごてしまっている日も。それでも、この1年ずっと大切に守ってきた時間がある。それはオッパイを与えているとき。その時だけは、うなのための私であり、うなのための時間だった。うなもそれをわかっていたのか、生後10ケ月ぐらいから、10分に1回の頻度でオッパイを求めるようになり、上2人も頻回授乳であったとしても、オッパイの時だけは、絶対にちょっかいを出さないでいてくれた。同時に、しゅたろうに対して愛情が減ったと感じることが増えた。頭と心が乖離して、頭では3人の子の母だけど、心は多分、うなのための私という存在だったんだと思う。それまで溺愛していたきょろちゃんにまで少し愛情が減った気がしていたから。子どもの人数分だけ平等に愛情は注げないのかと随分落ち込んだ。でも、今回、断乳して、ちょうど1か月。劇的に変化があったわけではないから気づきにくかったけれど、いつのまにか、出産前に注いでいた愛情が上二人に湧き上がってくるのを感じている。愛おしくて愛おしくてたまらない。存在そのものにただ、愛情が湧き上がる。この1年散々悩んだけれど、やっぱり授乳の影響だったんだと、すごく安心した。そして、やっぱり母親ってすごいなと改めて感じる。頭ではない本能の力がすごい。生まれて間もない子を守るために、うなのためにこの1年自分がいたんだと改めて感じる。そして、断乳したことで、上二人に対しても、心の底からの愛情が戻って本当に良かったと、心底思う。自分は母の愛情をわかりやすく注いでもらった記憶が思い出せないけれど、少なくとも、同じように本能で愛情を注がれていた時があったはずだと、それをうなから教えてもらった気がした。しゅたろうがいて、きょろちゃんがいて、うながいる。3人いるからこそ、ようやく私に届くメッセージがある。