イノベーターのジョブズにも通じるマークトウェインのこの主張が自分の考えとあまりにも一致している事に驚いたのをふと思い出した。貴いとされるボランティアをする人々と、映画「タイタニック」で溺れかけのローズとジャックを見捨てた船上員も、「自己の満足」という観点からすれば大差はない。
そんな行動原理の下で我々人間を唯一形作る外界。その中でも「他人」の影響力は他の追随をゆるさないであろう。だから、「どんな人を好んで関わろうとし、はたまたどんな人を忌み嫌って避けようとするか」がその人のアイデンティティであるような気がしてならない。
故にこの様な人と会うべきだ、という数多くの経験を積んだ人生の先輩の主張を聞き、参考にすることはある程度重要な気がする。この本を読んだのはその重要性故だ。
要するに自分とはあまりにも異なる人々を虚心坦懐に見つめる事で学ぶことがあるだろう、というのがメインテーマだ。立ち読みで充分だ。そんなに時間をかけるべきではない。しかし上にも述べた様に「重要」なテーマであることは間違いない。