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北アイルランドのベルファストに来ています。

 

イギリスのドメスティック空港から

来られることと、

娘の友人が住んでいることから

この街に最初に降り立つことにしました。

 

入国審査がなくて便利だね、なんて

娘と話していましたが、

 

その裏には

北アイルランド問題があったのです。

 

私は、そういう世界情勢に疎く、

特に北アイルランド問題は複雑に感じ、

いわゆるキリスト教の

カトリックVSプロテスタントにしか

考えていませんでした。

 

今回、行きの飛行機の中で

『ベルファスト』という映画を観たのですが、

そこで私が生まれた頃に、

アイルランドでこんな戦いがあったのか、と

恥ずかしながら、初めて知ったのです。

 

その戦いの根底には何百年(千年近く)にもおける

イギリスによるアイルランドへの支配と統治の歴史があります。

 

私が今いる北アイルランドは、イギリス領なので、

 ロンドンのドメスティック空港から

入国審査なしに来られたのです。

 

なので、通貨もユーロではなくポンドを使います。

 

ただし、アイルランド国内(南アイルランド)には

自由に行き来ができます。

 

ベルファストの街の中には

カトリック教会とプロテスタント教会が

混在して建っています。

 

プロタスタントは入植して来た

イギリス人が持ち込んだそうです。

 

私がカトリックVSプロテスタントだと

思っていた戦いは実は

アイルランドVSイギリスだったわけです。

(実際はその背景はもっと複雑だと思いますが)

 

高校生の時に大好きだったU2の歌、

『Sunday Bloody Sunday』はその戦いの歌でした。

 

まさに血で血を洗うような戦いになったのですが、

その大きな舞台になったのが

今私がいるベルファストなのです。

 

もちろん、今は表面上、紛争は終結していますが、

この街では、宗教の話とイギリスの話は

しないのが暗黙の了解になっているようです。



元々、アイルランドに行きたいと思ったのは、

子供の頃から図鑑で見ていた巨石遺跡や

壮大な自然風景を見たかったからでした。


なのですが、

この街に来て、この街に住む人に出会い、

その歴史を知ることで、

 

平和について

改めて考えています。

 

昨夜、アイリッシュパブに

連れて行ってもらいました。

 

老若男女、みんなが

アイリッシュミュージックにのりながら、

ギネスやウイスキーを飲みながら、

ひたすら話していました。

 

そこには戦いはありません。

 

平和がありました。

 

言葉(ゲール語)を奪われても、

音楽は奪われなかったのだなぁと思うと

感慨深かったです。

(アイルランドの第一公用語はアイルランド語ですが、

第二公用語である英語が広く使われています。)

 

音楽は平和に繋がる。

 

音楽があるところには平和がある。

 

言われ尽くされた感がある言葉ですが、

それを心から感じました。