◇国体◇ 山岳競技 =縦走じゅうそう= とは・・・・・ | mafu-blog +山と魂+

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ふくしまのマウンテンスポーツアスリート

国体種目である~山岳競技~『縦走』とは、各都道府県で選抜された2名(47都道府県×2名=計94名)が一斉にスタートし、2名の合計タイム(スタート⇒ゴールまでの所要時間)によって各県の順位が決まる競技です。


各選手が規定の重量(17kg)のザックを背負い、ふもとの登山口をスタートし、急斜面の山道を走って登り、頂上付近のゴールまでのタイムを競う非常に過酷な競技です。もちろん、スタート前とゴール後には、ザックの計量が行われます。ゴール後の計量で、万が一、規程の17kgに満たない場合は「減点」「失格」の罰則が課されます。


通常の登山者で2~3時間かかる登山道(距離にして7~10㌔)を各選手、約50分~60分のタイムで走りきる過酷な「山のマラソン」とも言われているスポーツでもあります。


ザックの中身は、基本的に自由。よりコンパクトにパッキングして、背中にフィットさせた方が、荒々しい山道を行動しやすいとあって、「鉄板」「鉛なまり」「紙粘土」などなど・・・。つまり、2㍑のペットボトルを10本近くザックに入れて、でっかいザックを背負うよりは、比重が重い鉄板等を入れてよりコンパクトに背負った方が、アップダウンが続く登山道を走るのには体のブレが最小限に抑えられるということです。各県、毎年工夫がなされ、中身については、みなさん企業秘密的な部分ではありますかね。


ただでさえ、空身で登る(走る)だけでも一苦労である急斜面を17kgもの重さを背負って登る(走る)わけでありますから、体への負荷、ダメージは並大抵のものではありません。シーズンの始めには、毎年「ムチウチ症」です。いかに17kgの重さを感じずに上手くザックを背負えるかが勝負の分かれ目でもありますね。

毎年、国体開催県が違うように、それに伴いコース(山)も毎年変わります。開催県では、その県のスペシャルな「お山」を用意してくださっておりますので、階段が延々と続くコース、登山道に入るまでアスファルト道が続くコース、下りが続くコースなどなど・・・。また、粘土質の土壌であったり、火山灰が多く含まれていたりと、東日本・西日本とでは地質にも違いがありますので、その山々のコースの特徴によって、毎年ザックの中身も微調整されるわけです。つまり、走力を鍛えるだけではなく、ザックパッキングのテクニックによっても、勝敗がわかれてくる競技でもあります。それが、『縦走競技』のおもしろさ!!ですね(^∇^)