見ていらっしゃる方も少ないとは思うのですが、一応ご報告。


すみません、連載ストップします。
いつ再開するか未定です。
というか、本当に再開するのかも分かりません。


理由は銀魂に一切の興味がなくなってしまったことと、それと入れ替わるように別のジャンルにハマってしまったことです。


身勝手な理由だと私自身思います。
ですが、どうしても続きを書く気になれないのです。

続きを楽しみにしていて下さった方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
このお知らせを遅らせてしまったこととも合わせて謝ります。

本当にごめんなさい。


ということで、この『七変化』は無期限凍結期間に入ります。
また銀魂を好きになれたら戻ってくるかもしれません。

その日が来れば良いなと、他人事みたいですが思ってます。

今までありがとうございました。
更新を楽しみにしている方、いらっしゃいましたらスミマセン。

ただの報告です。

えーと、まず…5月から再び放置になります。

実生活で本腰入れて取り掛からなきゃいけないことがあるし、崖っぷちな状況なので。

ログインどころか携帯にも触らない生活を送ろうと思ってます。

だから、連載その他もろもろ更新しなくなります。

閲覧者の皆さん、ごめんなさい。

次に、来年の春くらい、放置が終わったらきちんとサイトつくって、そちらで夢小説の更新をしたいと考えてます。

アメブロじゃ、本格的な検索避けができないのが理由です。

短いですが、ここまで。

今までありがとうございました!
注意女の子の名前が既に入っちゃってます。

血などの表現も入ってます。

それでも良いって方はお読み下さい。

「「想定外」って言えば許されるとでも思ってんのか3」の続きです。















崩落を避けつつ、周りを見回すが、どこも炎に包まれている。
屋内は全て明るい橙色に染まっていた。
沖田も少し苦しそうな顔をしていた。


熱で眼球が乾いて、生理的な涙で目が潤む。
何かが焦げた嫌な匂いがする。


「チッ…ダメかねィ」


酸素がますます薄くなる中、きれた息を整えるため沖田は立ち止まった。
火勢が一層激しくなっていた。


「なぁ、何で私達、げほっ……一緒に逃げてんの。私のことなんて、放っときゃ良いのに」


息をする度、ひゅうひゅうと喘鳴をたてている。
自分も知らなかったが、どうやら私は呼吸器系が弱いらしい。


沖田が私を一瞥し、再び足を進めた。
熱風に沖田の顔は火照っていた。


「俺ァおめーを殺したいんじゃなく、勝負がしてェんでィ。だから放っておけなかった。そんだけでィ」


轟音の響く中で確かに沖田はそう言った。
真選組隊長失格だな、と私が含み笑いで言うと


「全くでさァ」


同じく含み笑いで返ってきた。


私は激しく咳き込んだ。
息をすることすらままならない。
ただでさえ煙でぼんやりしていたのに、更に視界が霞む。


「オイ、大丈夫かィ!?」


「げほっげほ…っ、いじょ、ぶ…ゴホゴホッ!」


肺に僅かな細い息しか入ってこない。
ぐらりと体が揺れて、私はその場に膝をついた。
あまりの激しさに、背を丸めた。
口を手で隠して咳する私を沖田が止めた。


「その手ェどけろィ!あと下も向くな、ますます息しにくくなるっ」


そのアドバイスのおかげか、少し息がしやすくなる。
突然、がたんと頭上から音がする。
弾かれたように二人そろって見上げると、轟音をたてて木材が落ちてきた。


「わ…っ」「…チッ」


私は腕をかざして体を守った。
しかし、何の変化もない。
反射的に瞑った目を恐る恐る開けると、沖田が私を庇うように、背で木材を受け止めていた。


「沖田ッ!」


私は慌てて立ち上がり、沖田の背にもたれかかるそれを斬ると木材は小さくなり、床に落ちた。


幸運にも、それはほとんど燃え尽きていて、火が燃え移ることはなかった。
しかし、沖田の背中には大きなひどい火傷ができた。


「沖田ッ、しっかりしろ!」


「っ……、平気でィ、こんなモン…!」


片膝ついた沖田が呻いた。
額から汗がふきだしている。
口では意地を張っているが、やはり相当痛いのだ。


「沖田…バズーカ借りるぞ。炎ごと壁吹っ飛ばせば、逃げ出せるかもしれない」


「…っ。ちょっと待ちやがれィ。上手くいかなかったらそれ…」


上手くいかなければ一気にこの屋敷は燃え落ち、私達は死ぬ。
しかし、迷う時間は残されていなかった。


「その火傷、門外漢だからよく分からないけど、かなり重傷だろう。できるだけ早く医者に見せなきゃ…こほっ」


有無をいわさず沖田からバズーカを奪った。
近くの壁に向かって構える。


咳が再びでてきた。
ひとしきり咳き込んでから、バズーカを再び構え直し、酸素不足でふらつく体に力を込めて発射する。


ミサイルはまっすぐ壁に進んだ。
凄まじい爆発音が響いた。
私は発射と衝撃の反動で尻餅をつく。
咳を堪えて撃った場所を見ると、その部分だけぽっかり穴が開いていた。


「上手くいったぞっ…げほっげほ……沖田、行こう」


「…分かってまさァ!」


沖田は痛みで顔をしかめた。
私もそれを支えるが、背後で天井が崩落するのを見、じれったい気持ちになった。


無言で沖田の体を抱き上げ、穴に向かって走り出した。
女の私に抱え上げられるという、男としては屈辱的な体勢に沖田は抵抗した。
私はそれを黙殺した。


「てめっ、何しやがんでィ!」


咳をしながら走るため、息が乱れて仕方ない。
意識が遠くなりかけた途端、ふわりと宙に体が浮いた。
寒い空気に体が包まれる。


あの火事場から脱出できたのだ。


碌な受け身も取れず、私の体はしたたかに地面に打ち付けられた。
沖田の体を庇いはしたが、彼はぐったりと私の上に乗っかっている。


「ごほっ……っきた、沖田!生きてるか?」


煙で狭まった気管では、酸素に満ち足りている場でも、上手く呼吸することができない。
打った痛みで動くのも億劫だが、沖田を屋敷から離し、地面にうつ伏せに寝かせた。
改めて見ると、背中の火傷はひどい有り様だ。


「生きてやすぜィ…」


だが沖田は意識もあるし、呼吸も安定している。
返事も返すので、しばらく放っておいても大丈夫だ。


それを確認すると、私は立ち上がった。
目の前が暗転しかけるのを堪える。


「恩に着る…。今日のことは忘れない」


「まだ動かねェ方が良いんじゃねェかィ?」


それでも私は歩みを止めない。
ひゅうひゅうと胸の辺りから情けない音が鳴る。
再び激しく咳き込み、その場にしゃがんでしまった。


「ほれ見ろィ、無理すんじゃねェ」


「けほっ。し……っんせんぐみ、来たら捕まるだろっ。ごほっごほっ!!」


「んー、確かに」


壁を壊したときの爆発音は、確実に外まで響いた。
ならば、真選組は、遅かれ早かれこちらに様子を見に来るに違いない。


沖田は寝転んだまま相づちをうつ。
ちょうどそのとき、完全に屋敷が崩落し始める。
あと少しでも遅かったら、私達はまだ内部にいたかもしれない。
まさに間一髪と言うわけだ。


そんな様子を横目に、私は再び歩き出した。
咳はまだ止まらないが、きっとそのうち息も整う。
炎の明かりが射さない暗い路地へと足を向ける。


「ホント助かったよ…じゃあ」


私の姿は闇に紛れ、沖田の視界から完全に消えた。


「助かったのはこっちでィ。……つーかまた名前聞きそびれちまった…来島また子の言ってた風花って、下の名前かねィ…」


沖田のそんな呟きを耳にすることもなく。










私は暗い路地を一人で歩いていた。
鬼兵隊のアジトに向かう。
だが、あとどの位歩けば良いのか、本当に正しく向かっているのか分からない。


周辺地図は事前に頭に叩き込んである。
しかし、暗くて周りが把握できない上、疲弊しきっていて頭が上手く回らない。


今のところ追っ手はいないようで、周りに人の気配はない。
唯一の救いとも言える。


喘鳴がその場に響いた。
もう既に数え切れない程、激しく咳き込んでいた。
咳をする度、がんがん響いて頭がひどく痛む。
何度も呼吸困難に陥りかけていて、いつ気絶してもおかしくない。
我ながら、よく頑張っている。


(また子さん、無事に脱出できたのかな…。河上さんや他の仲間は大丈夫なんだろうか…)


二の腕には火傷がある。
いつ負ったのか覚えがないので、恐らくは気を失いかけていた脱出寸前につくってしまったのだろう。


私は手を壁につき、体を支えながら一歩一歩を踏みしめていた。
しかし朦朧とする意識のために、地面に転がる廃材に気付かず、足を取られて派手に転んだ。


その瞬間、発作的に咳き込んだ。
我慢していた分も一気に誘発され、今までで一番激しい。
咳の合間に呼吸しようとするが、それすらもままならない。
更には酸素が肺に入る刺激で咳き込むという悪循環に陥っていた。


「ゴホゴホッ、けほっ、ごほっ、ごほっ!!」


遠くで自分の苦しげな息が聞こえる。
頬にあたる地面が冷たい。
熱に浮かされたように、視界が歪み、滲んでいく。


(息が、できない…)


歩かなければ、早くアジトに戻らなければという思いはある。
だが、四肢が全く言うことを聞かない。


そのまま、私の意識はブラックアウトした。















ふうっ(*´□`)

一応は一段落ついた。

微妙な終わり方で申し訳ない(汗)

さぁ、主人公はこれからどうなるのかな~(ノープラン)