凛嵐のぐだぐだ呟き日和

凛嵐のぐだぐだ呟き日和

ただの呟き 掲載中
目指せ300!!
というか誰も見てませんよねこれ。
つまり本格的に私の独り言……。
寂しいので誰か見てください!
あ、怖いお兄さんは回れ右で☆


あの夏はまだ暑くなかった 
まだ誰の背中も見失っていなかった
目を輝かせて見つめていた花火の色も 
楽しげな皆の声も 
どれも欠けることなくそこにあった頃


 いたって普通の時間が流れて
 空は変わらず青と白のまま
誰かと交わした夢物語な約束も 
もしかしたら 現実じゃなかったのかもしれない


 大人になった君が
砂浜ではしゃぐ私を見る 
こんなにも恋しくなるんだ
仕方ないよね あの頃に戻ればまた
皆にまた会えるんだから 


 あの頃はまだ何も分からなかった
手を伸ばせば 掴むことができたから 
あっという間に過ぎる夏に
ほんの少しだけ 寂しさを感じていたっけ 


 ぼーっと眺めた海の色 
眩しさと鮮やかさに目を細める
皆笑っていた 皆楽しそうだった 
もしかしたら ずっと夢を見ていたのかもしれない 


 大人へと進んだ君が
花火にはしゃぐ私を見る 
美味しかったあの味 胸に刻んだあの日々 
波に消える前に 掻き集めなきゃ


 嬉しかったね 面白かったね 
悲しかったね 辛かったね
 間違いない ずっと胸に残った答え 
私はあの頃の夏に 強く恋い焦がれたままなんだ 


 大人になった君の
手を引きはしゃぐ あの頃の私
この手に伝わる想いは 変わらない
大人になった君へ
カセット越しに そっと歌う私
こんなにも いとおしくなるんだ 
揺らめくその先で 君はまたそっと笑う 
いつかまた 会えますように──