コレジャナイ感

 

ブログのタイトルに『公務員』と入れているし、たまには仕事に対しての思うことを書きなぐってみる。

 

とりあえず、今回は最近のホットトピックと思われる『働き方改革』について。

 

 

 

長期休暇の取得 

 

まずは、長期休暇の取得の促進について。

 

このごろ、うちのトップはこれにご執心らしい。

 

トップが対外的に喧伝し、窓口をはじめ、通常よりも人が少なくなることを周知してくれるのはありがたい。

 

ここで終われば何も文句はないのだが、ここから先の話が気に入らない。

 

 

 

トップが呼びかけているせいか、人事部局が年末年始やGWに積極的に休みを取ることをやたらに勧めてくる。

 

年末年始やGWにだけ取得できるような特別休暇等のインセンティブが働く仕組みはなく、ただただ休みを取れと言ってくる。

 

休暇取得の予定表を記入させられるし、どうやら勤怠管理システムを使って実績の集計もしているらしい。

 

 

 

今年のGWは半数の職員が休むことが目標として掲げられ、うちの所属長はそれを聞き流すことができず、

 

用事もないのに2日間も休みを取得することとなった。

 

世間が休みの時は、電話等の邪魔を受けることなく仕事に集中できるので、できれば出勤したいのに。

 

限りある有給休暇の日数を無駄に使わされた。

 

休みやすい雰囲気づくりをしてくれるのはありがたいが、それ以上はお節介以外の何物でもない。

 

休みたいときに勝手に休むから、ほかっておいてほしい。

 

 

 

定時退庁日 

 

次は定時退庁日の設定についてで、いわゆるノー残業デーのこと。

 

これも早く帰りやすい雰囲気づくりをしてくれるまではいいのだが、強制的に決められるのはいただけない。

 

公私ともに都合があり、場合によってはノー残業デーに設定されたときに、残ってでも仕事を片付けたいときがある。

 

毎週の水曜日のほか、「~~の日」とかいうわけのわからない理由で、毎月特定の日付もノー残業デーになっているため、

 

例えば、月曜日は祝日、火曜日は出張からの直帰、水曜日はノー残業デー、木曜日は私用で休み、金曜日は~~の日とかだと、

 

一週間まるっと残業できないことになってしまう。

 

 

 

だんだんと人員が削減されていく中、仕事は増えているのに、働ける時間は限られていく。

 

ノー残業デーを設定したところで仕事が減るわけではないのだから、つまらない制約を増やさないでほしい。

 

 

 

フレックスタイム制 

 

最後はフレックスタイム制について。

 

これはまだ実践投入されているわけではないけど、導入検討されているらしい。

 

フレックスタイム制はよいものだと思うが、使い方が悪ければ害になるため、そうなってしまうことを恐れている。

 

 

 

フレックスタイム制はコアタイム以外は自由に勤務時間をコントロールできるというものだが、

 

そもそも公務員は現状でもほぼ同じことができるようになっている。

 

最近は時差勤務が推奨されており、始業時間を選べるし、1時間単位で有給休暇を取得することができる。

 

現状では無理だが、フレックスタイム制によって可能となることは、1日ごとの勤務時間の加減くらいだろうか。

 

しかし、このメリットであるはずの内容が悪用されることを危惧している。

 

 

 

具体的には、残業がなかったことにされるのではと不安を感じている。

 

公務員は毎年の予算で動いており、残業代も例外ではないので、年度末には底をついていることもある。

 

そういった背景があると、例えば、残業した前後で有給休暇を取得しているとどうなるか。

 

これまでは残業としか処理できなかったが、フレックスタイム制であれば前後の有給休暇と残業を相殺することができる。

 

 

 

もちろん、本人がフレックスタイム制の適用か、有給休暇の取得かは選ぶのだろうけれど、

 

限られた予算の中で人件費削減が求められているところに、果たして全職員が後者を選ばせてもらえるだろうか。

 

多くの良識ある管理職は問題ないだろうが、一部のよろしくない管理職に問題ある選択肢を与えるのは危険だと思う。

 

 

勉強の合間にちょっと書こうと思っただけなのに、予定以上に時間をかけて長々と書いてしまった。

 

一言でいえば、いつ休んでいつ働くかはこっちで好き勝手やらせてもらうから、変に口出ししないでほしい。