北関東の名線
わたらせ渓谷鉄道の旅 (大人の遠足VoL.76)
森林鉄道と意外な終着地
§1前置きは短いのが一番
東京近郊で鉄旅もネタ切れ近くなりつつ模索していたところ、新聞の記事から目に入ったのはローカル+自然更にプラスαが期待できそうなところを発見。即実行が私の良い処。今回は北関東を横断しつつ名所と人気のスポットと世界遺産も盛り込んだ、いつものように欲張り弾丸ツアーです。
§2.北関東欲張りツアースタート
久しぶりに池袋から湘南新宿ラインで北方面に向かい今回は小山から侵入して行きます。在来線で走るのも駅舎に変化があったり懐かしい駅名があったりと短い時間ががあっと言う間に過ぎて行きました。小山へは1時間20分程で到着、ここからは初見参”両毛線”で北関東の名所を巡ります、一番手は蔵と水の街”栃木”巴波川は船巡りもでき平柳河岸の風情のある街並みをたっぷりと堪能、丁度お祭りもあるらしく活気に溢れていました。栃木駅に戻り次の街に向かうため小山方面の電に車を待つ、ここは東武鉄道との複合駅で浅草行きの電車が右方向へ進んでゆく、ホームに右方向から電車が入ってきたので迷わず乗り込む、しばらくすると違和感が?!
両毛線は小山から西に進むと固定観念あったせいか、乗ったのは小山行き栃木からは東武鉄道としばらく並行して進み西方向に向かうことが改めて地図を見てわかる。仕方なく小山まで行き再度”佐野”を目指します。関東三大厄除け大師で有名で御初の地です。思ったよりも小振りの境内でしっかり厄除けも済ませて、三つ目の寄り道は”足利”ここは学問の故郷というべく処で1439年上杉憲実が再興した学歴史にふれることと、建物全体の佇まいも大変魅力的な処でした。陽もだいぶ傾き今日はわたらせ渓谷鉄道のスタート駅の桐生で脚をやすめます。
§3わたらせ渓谷鉄道完走!
二日目は生憎雨模様でスタート、今回のツアーのメインディッシュが”わたらせ渓谷鉄道”の乗り鉄です。途中にいくつかのスポットもあるのですが、なにせお馴染みのローカル線なので1か所の他はノンストップ、大間々まではほぼ市街地でここからは本来の渓谷鉄道が始まります。次の立ち寄り先足尾銅山までは約1時間ほどまさしく渓谷を見ながらどんどん登ってゆきます。休日には特別仕様のトロッコ列車がありますが、今回はそれでも風情がありそうなワンマン1車両の列車で乗客も3人程度でほぼ貸し切り状態雨で残念ですが楽しみは倍増です。大間々を出ると直ぐ高津戸渓、本宿駅付近の古路瀬渓谷、神戸(ごうど)駅には東武特急けごん車両のレストランもあります、沢入から原向までは沿線で一番車窓の美しい処で列車もスピードを落としてフォトスポット。通洞駅は山小屋風でかなりの急坂で足尾銅山へは10分弱、足尾銅山は今から400年以上前にされて明治20年代には日本の産銅の40%を産出する日本一の銅山に、産銅も徐々に減り昭和48年に閉山との事。以前行った土肥金山と比べると近代的な感があります、再び通洞駅に戻り下り電車を待つことに、1時間以上はとおもっていたのですが?少しすると電車音,遅れていたのがきたのでラッキーで飛び乗る。足尾の次は終点間藤、単線ホームと無人の駅舎目に入る景色には商店らしきものは皆無、今度はここでバス待ちやく2時間、伊勢神宮に行った時にも乗り違いで同じような無人駅で光が乏しい中終電を待った時いらいのこと、じっと待つことも出来ないので近くを散策、まあ暇つぶし1.9km先には今は廃線となった貨物専用線の足尾本山駅があります、廃屋となっていますが当時の雰囲気は十分味わえる。この間藤駅には紀行作家の宮脇俊三が国鉄全線完走した場所で著書の終着駅でも有名な場所。待ちかねたバスに乗り込みこのツアーの終着地「日光」に向かいます。なんと35分程でついてしまうと云う夢みたいな所がわたらせ渓谷鉄道の終着駅の間藤駅です。日光からは東武特急で帰京概ね北関東中心部をぐるっと一周のローカル線旅でした。