おはようさんでございます!
オリンピックがあったので久しぶりになりますが、(皆さんお待ちかね?)のイスラエルシリーズです。今日はイスラエルの歴史最終章「ハマスの襲撃後」です。
27.ハマスの襲撃
ガザという外の世界から防御壁で閉ざされた場所から、ハマスは突然の襲撃を行いました。襲撃された場所は防御壁のすぐ外のイスラエル側です。
毎日新聞より
ここでは音楽フェスティバルが開かれていましたが、ガザにも大音量の音楽が聞こえていたそうです。このフェスティバル会場はキブツ内で、私が1999年に滞在していたキブツから10㎞程度しか離れていない隣のキブツです。当然キブツなので子供からお年寄りまでいたはずです。
このキブツにハマスの戦闘員数十人が侵入したとのことです。1200人以上が死亡し、外国人も犠牲になったり行方不明になったりしています。拉致された人も多数います。
28.イスラエル軍のガザ侵攻
ネタニヤフ首相は直ちに報復のためガザ侵攻を始めました。目的はハマスの壊滅と人質の解放です。
どちらも非常に難しいです。ハマスは曲がりなりにも選挙で選ばれた政権です。一方、ゲリラ的でもあるため民間人と戦闘員の見分けが難しく、そもそもパレスチナ人の心の問題として「ハマスに共感しているか共感していないか、あるいはイスラエルに憎しみを持っているか持っていないか」を明確に分けることはできないでしょう。ガザに住むパレスチナ人のほとんどが肉親を含む自らの周りの人をイスラエル軍に殺害されたり拉致されたりしているからです。
なので民間人でも何かのきっかけでハマスの戦闘員にいつでもなりえます。また彼らは病院や学校(の地下)を拠点にしているとも言われています。なのでハマスのみ殺害するのは難しいと言えます。(むしろガザ全体を破壊し、パレスチナ人を殺害や追い出す方が楽とも。。。)
29.ガザ侵攻がいつ終結するのか
本日時点でハマスの襲撃から7か月以上経ちましたが、イスラエルの報復が終結する見込みはありません。強硬派のネタニヤフ首相は国内向けにはハマスのせん滅と人質の解放の旗を降ろすことはできないでしょう。
また、イスラエル人はハマスの襲撃があるまではモサド(イスラエルの諜報機関)やアイアンドーム(ミサイルから防御するシステム)や防御壁が機能しているので、まさか1000人以上も亡くなる大惨事が起こるとは思っていなかったことでしょう。でもそれが破られた以上、ハマスをせん滅しないと自分たちの安全は永遠に訪れないと考えるのが自然でしょう!
ここまで、ユダヤ人の歴史について話してきました。
明日、イスラエルの総括をしてこのシリーズを終えたいと思います。
ほなさいなら!