おはようさんでございます!

 

いよいよ現代史に入ってきました!

 

23.イスラエル建国~中東戦争~和平合意

  2023年10月に始まったハマスによるイスラエルへの越境攻撃とイスラエル軍によるガザへの侵攻の遠因はこの「イスラエル建国」にあると言えます。

 

  第二次世界大戦後、国連は1947年にパレスチナの土地にアラブとユダヤの二つの国家をつくる「パレスチナ分割決議」を採択しました。その後、1948年にイスラエルが建国を一方的に宣言すると、それを認めないパレスチナ人と周辺のアラブ諸国がイスラエルに侵攻し、第1次中東戦争(1948~1949年)が勃発しました。

 

  それまでパレスチナの地はローマ帝国やオスマン帝国等の支配を受けながらもイスラム教徒やユダヤ教徒やキリスト教徒、そしてアルメニア人らが共存していたようです。それが証拠に現在でも1㎞四方のエルサレムの城壁内で彼らは共存しています。

 

  あの狭い区域で壁もなく共存してるんだから共存できるのは確かだと思います。

 

  イギリスも罪作りだけど、国連も罪作りですよね。

 

  第1次中東戦争では最終的にイスラエルが圧勝し、元々の領土をより拡大することになり土地を追われた70万人のアラブ人がパレスチナ難民となりました。

 

  ちょっとイメージして欲しいんだけど、この戦いは建国して間もない「ユダヤ人vsアラブ大連合」です。参戦したアラブの国は8か国(レバノン、シリア、ヨルダン、イラク、エジプト、サウジアラビア、イエメン、モロッコ)です。

 

  普通に考えたら建国間もないイスラエル(ユダヤ人)が勝てっこないですよね。あまり言われてないけどアメリカ(やイギリス)が間接的に支援していたと私は思います。

 

  その後、第2次、第3次、第4次と戦争は繰り返されます。1967年の第3次中東戦争ではエジプト領のシナイ半島とガザ地区、ヨルダン領のヨルダン川西岸地区、がイスラエルに占領され、ガザ地区とヨルダン川西岸地区へのイスラエルからの入植の動きが強まりました。

 

  このあたりでアラブ諸国はイスラエルにかないっこないと悟ったと思われます。なんせ、アラブの盟主エジプトがシナイ半島を奪われたんですから。そして第4次中東戦争終結後にシナイ半島は返還されました。

 

  1973年の第4次中東戦争(オイルショック→トイレットペーパー買いだめのやつね)で中東戦争は最後となりますが、その後もパレスチナのアラブ人解放を目指すパレスチナ解放機構(PLO)は武装闘争で対抗します。

 

  日本赤軍が各地でテロを起こしていた時期と重なりますね。なんと日本赤軍はイスラエルの首都空港を襲撃してます。すごくない??日本人がイスラエルまで行ってテロを起こしてんだよ!?この頃の日本はヤバい国リストの上位に載ってたんじゃね?

 

  しかし1980年代後半にPLOは国際世論に後押しされ和平路線へと方針を転換しました。この時のPLOのトップがノーベル平和賞を受賞したアラファト議長ですね。

 

  とは言え、この間にも中東ではイラン・イラク戦争(1980~1988年)や湾岸戦争(1991年)、イスラエルのラビン首相暗殺(1995年)が起きてますね。

 

  和平の機運は2国間共存を目指すオスロ合意(1993年)で最も高まりましたが、2000年7月に交渉が決裂し、オスロ合意は破綻となりました。

 

  今考えると私がイスラエルに滞在したのは1999年の4カ月間なのでごく短い「和平期間中」だったという事です。

 

  やっとこさ、ここまで来ました!20世紀が終わりを迎えました。ここまででユダヤ人の歴史、数千年分を語りましたよ!

 

  いよいよ明日、2023年10月から続くイスラエルのガザ侵攻について書きます。

 

ほなさいなら!