おはようさんでございます!

 

昨日に続いてイスラエルです。ここからはタイトルをつけて話していきたいと思います。

 

1.エルサレムの住民  

  まずは地図を見てください。エルサレムは1㎞四方の城壁都市です。その中は迷路のようになっていて、大まかにイスラム地区、キリスト地区、ユダヤ地区、アルメニア地区と別れてますが、それぞれの地区に壁はないので実際にはモザイク状に入り組んでいます。

Yahooニュースより

 

  昨日も説明した聖墳墓教会(キリストの墓があるところ)はキリスト教地区にありますが、巡礼の道の多くはイスラム地区を通ります。

 

  この地図では嘆きの壁と岩(黄金)のドームは少し離れてるように見えますが、実際は隣接しています。

 

  キリスト教の巡礼ツアーの人たちはライフル銃を持ったイスラエル警察の先導で巡礼してました。しかし、城壁内は当時危険な感じはなく、私自身も城壁内のホステルに宿泊しました。

 

2.アルメニア人

  そして、聞いたことも無いようなアルメニア人地区ってのもあります。アルメニア共和国ってのは現在この位置にありますが、彼らもユダヤ人やクルド人と同様、迫害の歴史を持っています。

 

  まず世界で初めてキリスト教を国家宗教としたのがアルメニア人です。だったら西欧諸国と仲がいいかって言ったらそうではなく、アルメニア教会という独自色の強い宗派です。つまりカトリックやプロテスタントや正教会とは違い異端とされています。おまけに現代においても楔型文字のような特殊な文字を使っています。

 

  古代にはローマ帝国に滅ぼされ、中世から近現代においてはオスマントルコに支配されています。しかし、その支配下でも独自の宗教であるキリスト教を守り、世界各地にアルメニア人居住区を作り暮らしてきました。多くはイスラム圏で交易や金融業に従事して多額の税金を納めることで信教の自由を守ってもらうというユダヤ人と共通した境遇であったと言えます。

 

  そして第一次世界大戦中にオスマン帝国の一体化を目指す方針によりアルメニア人の大虐殺が行われました。その数は数十万人とも数百万人とも言われているようです。実際は150万人くらいか。そして2021年にバイデン大統領はこの大虐殺を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認めると宣言しました。穿った見方をすればアメリカは世界最大の在外アルメニア人が住む国なので、彼らの票が欲しかったのではないかとも思います。

 

明日は、私が4カ月間滞在したキブツについて書きたいと思います。

 

ほなさいなら!