夜間に分泌されるコルチゾールはスト

レスホルモンとも呼ばれていて、スト

レスが加わった時に対抗して分泌され

るものです。コルチゾールにはよくも

悪くもさまざまな働きがあります。午

前3時から明け方にかけて分泌が増え

て、起床してから約20分が分泌のピー

クで、覚醒のために強く働きます。そ

れによって午前中の集中力も高まるん

ですが、睡眠中にはレム睡眠の時間帯

に、脂肪やブドウ糖を消費させるため

に働きます。

明け方にかけて副交感神経が優位に働

いていると毛細血管が広がって、昼は

細部まで行き届かないタンパク質など

も、全身に到達するようになります。

同じホルモンでも昼は活動するために

夜は修復・再生のために働くんです。

日中、強いストレスなどで過剰に分泌

するコルチゾールはかえってダイエッ

トに悪影響を与えますが、起床前のコ

ルチゾールは余分な脂肪を分解する働

きをします。

レム睡眠時にたくさん分泌された成長

ホルモンと、それに続くコルチゾール

は、どちらもダイエットにとって必要

で重要なホルモンなんです。この作用

をフル稼働させるためにも、夜12時前

に寝て、7時間睡眠をとることがダイ

エットの早道になります。

寝不足が続くと、コルチゾールの分泌

が増えることになります。コルチゾー

ルは増え過ぎると高血圧になって、健

康を害しますから気をつけましょう。