やって来た家族活動の日。


前日に5時に出ると知らされた私は4時に起き、


シャワーを浴びた。


そして横になって待った。


実際に家を出たのは6時であった。


ASDとADHDがいたら仕方がないだろう。


とにかく子ども(ADHD)の空気読めない言動が


夫(ASD)の機嫌を悪くするのではないか


それだけが心配であった。


鬱の私がASDとADHDの間に入ると盛り上げ&監視係となる。


それはそれは気を使う、最も心に良くない事なのである。


まずはチェックインの時間より早く着くのを避けるために工場見学に連行された。


「動きたくない」という心の声とは裏腹に


盛り上げ開始。


本当に損な性格である。


それから何時間かして


凸凹家族が着いたのは軽井沢のキャンプ場。


とても涼しく心にも良さそうな場所である。


私は非積極的受け身キャンプであるため、何もしないと誓っていた。


だが、荷物運びから手伝ってしまうという…。


性格は変えられないものなのだ。


そして、散策に連行された。


やはり心の声は「動きたくない」である。


散策から戻り行ったのはBBQの準備だ。


夜のキャンプファイヤーの前に食事を済ませるためだ。


ヤツが火おこしをして、私は野菜を切る。


準備…がっつり手伝っている私。


すると、キャンプ場に案内の声が響き渡った。


「これから缶バッジ作りが始まります。」とのこと。


参加したい子ども。


もちろんGOである。


ヤツに告げた。


「一緒に行ってあげて」


一人の時間をGETする代わりに食事の準備を引き受けた。


肉焼きBBA


野菜、肉が焼き上がる頃二人は戻って来た。


非積極的受け身キャンプのはずが…。


3人で食事を楽しみ、キャンプファイヤー。


いつぶりだろうか、マイムマイム。


促され踊るBBA


体力消耗・気疲れ状態で一日のご褒美を。


綺麗な星空を見た。



スマホの写真では伝え難い星空


非積極的受け身キャンプの一日目は終わろうとしていた。


夜、子どもが寝てからヤツは口を開いた。


「今回のキャンプ、二人で分けても一人3以上はいくんだよね」


ヤツが言う「3」とは3万円以上ということなのだ。


おいおい、当初のお話とは全く違うではないか。


嘘つき!!


そして眠りについた。


翌朝、一番に目が覚めてしまった私は一人スマホを見ていると、次に目を覚ましたのはやはりヤツ。


子どもを起こし、朝の散歩に連行された。


嫌だなぁ…嫌だなぁ…


そんな心の声とは真逆の言動をとる私。


一日の始まりも偽りからスタートである。


そして、モーニングを食べに行った。


幸せ家族なんだろうなぁ、周りから見たら。



チェックアウトまでしばらくのんびりしていた。


その後はまた連行。


鬼押出し園。


歩く歩く、登る登る。


鬱の私は一刻も早く帰宅したいのだ。


ということはヤツは知る由もない。



その後、また連行。


行きたい蕎麦屋があるという。


そこに到着すると外に待つ多くのお客さんと、


その人数以上に紙に書かれた名前の数。


何時間も待ちそうな雰囲気であった。


すると、近くを散策すると言ってまた連行されたのである。


高原を登る登る。


登り切って何かあるのかと思ったが何もない。



ただいい景色のみ。


しばらく休憩をし、下に降りた。


観光地のソフトは美味しいのである


蕎麦屋に戻りいざ蕎麦を。



美味しいソフトと美味しいお蕎麦で満たされた。


ここまでADHDについての空気読めない言動には一切触れていないが、


都度空気読めない言動はあり、心クタクタ状態である。


星空といい、お蕎麦といい、クタクタの私に良いタイミングでご褒美があるのだ。


DVに狙われるタイプの私のような者は


少しのご褒美で簡単に満足してしまう。


それがASDを調子に乗せてしまう鍵となるのだ。


さあ、やっと帰宅だ!!!


そうならないのが気分屋ASD。


次の連行先は星野屋温泉トンボの湯。


これで終わりかい??!!!


いやまだ拘束だ。


ハルニレテラスとブラストンコートの教会まで往復させられて、流した汗が無意味なものになった。


さあ、今度こそ帰宅だろう?


辺りはすっかり薄暗くなっていた。


帰りの車中、ヤツは言った。


「明日は疲れているし、朝早くからは出かけないようにしたい。」


待ってくれ!休ませてくれないのか!!!?


翌朝、6時に起こされた。


ヤツはパンを焼き、待っていた。


軽井沢で買ったハチミツとコーヒーを準備して。


食べていると信じられない言葉が耳に入った。


「出かけるから早く食べて。」


おいおい、ゆっくりするのでは???


言われるがままに支度をして家を出た。


そして今日一日中炎天下の中こどもの国を歩かされるという罰ゲーム。


三日目で子どもの疲れも溜まっていたのか、


空気読めない言動連発。


地獄の一日となった。


こうして私の避暑地での現実逃避と現実が入り混じった三日間が終わったのである。


夏休みって嫌だな。


あ、お金、いくら請求されるのだろう。


明後日からは子どもと二人旅行だ。