こんにちは
今回はこちらです。
朗読ライブ
「旅のラゴス」
29日、30日の2日間で計5公演、
それぞれキャストの組み合わせが異なる公演で、
私は30日の17:00の公演(最終公演)のみを配信で視聴しました。
キャストさんは以下の通り
佐々木望さん
斎賀みつきさん
置鮎龍太郎さん
遊佐浩二さん
最高ですね。
いつものように、キャストさんにホイホイされました(笑)
見事に全員大好きですねありがとうございます
以下、備忘録として感じたままに感想などを書き残しておこうと思います!
ネタバレもすると思いますのでご注意いただければと思います。
(観てない方からすると何言ってるのかわからないと思います…すみません笑)
朗読劇の公演が最近は色々行われていますが、
その中でもセリフ劇のものが多いのかなと思うんですが、
今回の作品は原作小説をまじで「朗読」するものだったので、
地の文も読むしセリフ部分もあるし、
しかも4人でずっと繋いで繋いで…って感じで物語を紡いで行くっていう、
(個人的には)すごく特殊な作品だなとまず感じました。
公演当日は原作は未読で、
ライブ配信はまったく前知識なしで観ました。
(アーカイブ配信開始まで何日かあったので、現在は原作も読んだ状態です)
「旅のラゴス」という題名だから、
旅をするのだろう…とは思っていたんですが(←)
序盤で空間転移なるものが始まって、
なるほどちょっとSFの要素もあるのだな、
みたいな感じでその都度入ってくる情報を整理して…と見ていたら
いつの間にか物語に没入していてあっという間に時間が過ぎていきました。
ただ、登場人物の名前を覚えるのがすこぶる苦手なので、
(特に音で聞く名前を覚えられない。字で見たら覚えられるんですが…)
ライブ配信時は
序盤に登場して、終盤にかなりの重要人物として名前が出てくる
「デーデ」が誰かわからなかった(←)
そんなにラゴスさんが人生の終点に求めるほどの人居たっけ…?
と思ってしまった(理解力ゴミで落ち込んだ)
一部ライブ配信が乱れたタイミングがあったので、
きっとその時に登場した人だったのだろうと解釈←
その後、原作を読んで「デーデ」の重要さを知る(笑)
モテまくるラゴスさんの唯一と言って良い、自分から好意を持った女性でした。
朗読では全部やるわけにいかないので途中のエピソードはカットとなったようですね。
朗読のテンポを考えると新たな土地に向かう方が良いかなとも思ったり、
でも旅の終点が弱くなっている感じもするし…難しいなと思いました
終盤に関してはこの低い理解力の体たらくだったんですが、
そこに至るまでのラゴスさんの旅路は、
私も一緒にいろんな場所に行って、いろんな人に出会ったような気持ちになれて
すごく楽しかったです!
朗読のパート分け(?)としては、
ラゴスの佐々木望さんのみが固定で、
その他の3名は旅の道中に出会う様々な人々、という感じでした。
結構混沌としそうな演出の中、
ラゴスさんのみが固定であったのが個人的には状況を理解しやすくてよかったです。
ラゴスがずっと物語の中心にいて、周りがどんどん変わって行く様が
ひとっ処にとどまれないラゴスの旅を演出しているのかなと思いました。
全体的に静かで儚い印象で、
登場人物それぞれの主張もわかるし、気持ちに共感もできるし、
ラゴスの選択も、これで良かったんだろうな。と、
終わったあとは、こちらは観てただけなんですけど、体の緊張が溶けてほっとする感覚がしました(笑)
画面越しでもすごい緊張感だったので、
会場で観てたらもっとすごかったろうなと思います。
私個人としては、
こういう形の朗読めちゃくちゃ好きです!
硬派なかんじというか、
声優さんとしての技術や感性なんかが、
もろに作品に影響が出そうで。(めっちゃ素人目線ですみません)
応援している声優さんがいる身としては、
こういう作品に挑戦している姿をこれからももっと観たい!と思ってしまいます
以下はキャストさん別に印象に残ったことなど。
●佐々木望さん
私が拝見した回のラゴスさん。
じっくりお芝居を拝見するのは今回が初めてだったと思います。
(テニプリフェスタでパフォーマンスしていらっしゃるのは少しだけ観たことあるんですが…)
めっちゃお声落ち着く好きなお声です
他の回を拝見していないため、他チームがどんな雰囲気の物語だったかわからないのですが、
静かで儚い感じ…という印象を受けた大きな要素が佐々木さんの雰囲気だったかなと思います。
オープニングでの砂をさらさらと落としたシーンの所作がとても綺麗で見入りました
とても落ち着いていて、知的な雰囲気がお声からも感じられて
ラゴスがモテるのもしょうがないなと思いました(笑)←
どうしても原作からカットしないといけない部分があるわけで、
街の変化にも気づかないほど本を読み耽っているところなどは削られていましたが、
佐々木さんのお芝居からは膨大な数の書物からたくさんの知識を蓄えた雰囲気が感じられました。
わりと佐々木さん自身にそのような印象があるからかもしれませんが…
ラゴスさんの出会って別れて、の連続の一期一会感が切なさも感じるけど、
ちょっと憧れも感じます。
●斎賀みつきさん
女性全般をご担当。それからタッシオ。
とにかくお芝居の幅広さにずっと驚いていました
斎賀さん昔から大好きなのですが、普通にお話されてる声からまずかっこいいじゃないですか
でもそれと同じくらい斎賀さんの演じる女性が大好きなので、
今回はそれをこれでもかというくらい堪能できたのでめちゃめちゃ嬉しかったです
地の文はイケボで読んでらしたので、
その後突然女性として話しはじめるギャップが凄くて、
脳が混乱しました(笑)
朗読に登場する女性は高確立でラゴスさんに好意を寄せるので、
一見ワンパターンになってしまうか?と思いますが、
やっぱり女性のバックボーンや状況がそれぞれ違うのと、
斎賀さんの演じ分けで、人物が重なるということはありませんでした。
個人的に好きだった女性はラウラです。
(原作エピソードも含むならカカラニ)
最近気付いたのですが基本的に切ないキャラクターを好きになる傾向があって、
ラウラのラゴスを引き留めようとする気持ちと、
そのアプローチの仕方がなんとなく切なさを感じてしまって好きですね←
ラウラ自身も賢くて、要領も良い人だと思うので
そのラウラがラゴスのことに関しては少し余裕をなくしている感じが。
それからタッシオ。
この作品では珍しく何度も登場する重要人物。
最初は少年、青年それから中年(?)…と物語の時の流れを一番感じさせてくれる人でもあったなと思います。
どうしても地の一文で7年とか経ってしまうので、
タッシオが登場するたびに、あぁ、めっちゃ時経ってるんや…
と実感させられました(笑)
タッシオの演じ分けも素晴らしかったなと
女性だけでなく男性三段活用までこなされるとは驚きました←
あと衣装のマッチ具合やばかったです。似合い過ぎてた
●置鮎龍太郎さん
男性1枠。主に年配男性ご担当。
置鮎さんも、とあるキングダムハーツのテラというキャラクターに出会ってから
ずっと好きな声優さんなので、キャスト発表されてから楽しみにしていました
相変わらずよいお声です。
置鮎さんは舞台も定期的に出演なさっている影響か、
表情も豊かで見ていて楽しかったです
あと舞台上での移動も一番スマートで堂々としていた気がするw
おじいさんで始まり、おじいさんで終わる置鮎さんが割と新鮮でした(笑)
結構イケメンの役を担当される印象が強いので、
今回のようにいろんなバリエーションの年配男性が観れるとは思ってませんでした
おじいさん役余裕すぎる
いろんな役を担当されていましたが、
おじいさん演っていたな、おじいさんだったな、ばっかりが頭をグルグルしています
斎賀さん同様、地の文イケボで、突然おじいさんになるので
メリハリがあって物語に入りやすかったです。
好きなシーンはニキタの父親(遊佐さん)と村長(置鮎さん)が、
カカラニかニキタどっちかと結婚してくれと相談にやってくるシーン。
お二人のテンポが良くて、程よく可笑しな場面になってました
チタンの躍動感も、
ラゴスの恐怖心を煽ると同時にこちらにも絶望感を与えてくれたので印象に残っています。
●遊佐浩二さん
男性2枠。主に若年男性ご担当。
今回最終公演の観劇を決定づけた方です(笑)
遊佐さんが朗読している姿を見るのが大好きなので、めちゃめちゃ楽しみにしていました
遊佐さんも割と演じる役にシンクロして表情豊かに演じる印象があります。
初日が終了した段階で、Twitterにその日のキャストさんたちの衣装姿の集合写真がアップされていて、
そっか!衣装もあるのか!!と、全く盲点なところでテンションが上がりました(笑)
しかも世界観を意識した素敵な衣装だったので、それも含めて楽しみにしていました
結果めっちゃ素敵でしたね…
牧歌的と冒険家みも感じる感じ?(ちょっとわからん)
あと肩から下げてるお水を、
最初ランタン着けてると勘違いして、
なに?探検家じゃんかわいい、って思ってました←
あのお水遊佐さんしか下げてなかったと思うんですが、希望制だったんでしょうか。
みんなそうですが、遊佐さんもかなりいろんな人物を担当されていました。
青年が多かったように思います。
ちょっとガラ悪めなのが多くて、いろんなワルが観れました(笑)
一番最初の集団転移のリーダー、ポルテツの張りのあるお声格好よかったです。
ポルテツ最初悪役かと思ったんですが、判断力のある良いリーダーだった。←
一番好きだったのはスカシウマくんです
声のトーンがすごく好きでした。演じ方も。
最初”スカシウマ”って、「スカした俺の愛馬やで」っていう意味の愛称かと思ってたんですが(笑)
「スカシウマ」っていう種類だったんですね(あほ)←
原作を読んだ今も顎の原のシーンがすごく好きなんですが、
先にこの朗読ライブで見て、グッときたからかもしれないとも思います。
そもそも動物に弱いので
動物の純粋で無垢な感じが遊佐さんのお芝居から感じられてすごくきゅっ…となりました。
言葉も流暢ではなくて、飛べる。飛べる。と真っ直ぐな姿に引き込まれました。
繰り返される、カカラニと一緒。という言葉になんかすごく切なさを感じ、
はるか行く手の高みにわれらを待ち受ける、雲。最高でした
でもその直後にこのスカシウマくんが殺されてしまうとか
まったく予想してなかったし、あんまりにも命って儚すぎてその無常さに衝撃を感じて自宅でそこそこ叫びました←
ラゴスと同じように、飛べるウマやぞ…!?と思いました
その後原作でも朗読と同じ流れであまりに唐突にあっさり殺されてしまうことを知り絶望する←
しかもスカシウマの喉を掻き切って殺した奴隷商の一人も遊佐さんが演じていたので、
怒りの感情と脳の処理が追い付かずに爆発するかと思いました笑
2時間弱の朗読をキャストはたった4名で、
めちゃくちゃ濃厚で贅沢な時間を過ごせました
ただ読むだけで流れていくと結構観ているのも厳しい作品かもとは思いましたが、
最初にも書いたように私は時間があっという間に感じました。
あと舞台美術もシンプルですが好みで、音楽もすごく素敵で世界観にぴったりでした
セリフ劇も大好きですが、
こういったあんまり見ない形の朗読もどんどん見たいです!
日本文学とかでも見てみたいです(強欲)