帝国声歌舞伎 信長の犬 Team仁(配信)

今年の9月に帝国劇場で上演された音楽朗読劇

「VOICARION IX 帝国声歌舞伎 信長の犬」

待ちに待ったセル配信が始まったので、

早速購入してきました！！

今回購入したのはTeam仁とTeam悌の2チーム

(他にも見たいのですが他のチームはお金の余裕ができたら自分のご褒美に追い追い購入しようかと思っています)

ちなみに今回の信長の犬は

劇場でTeam悌(昼・夜)

ライブ配信でTeam礼(夜)、Team忠(夜)

を拝見しました。

今回配信で購入した2チームですが、

もともとひとまず2公演購入しようとは決めていたのですが、

直前まで絞るのに悩み(笑)、

千秋楽は会場に見に行った思い出も含めて絶対欲しかったので悌を、

もう1公演については諏訪部さんルキフェルは個人的に固定で、

朴さんの信長様と井上さんの瑠璃丸が見たい！という基準で

せっかくだから初日(仁)と千秋楽公演(悌)にしよう

という感じで選びました。

8チーム制はいろんな組み合わせでそれぞれ全然雰囲気が変わるので、

めちゃくちゃ面白くて嬉しいのですが、

どのチームを見るか、ものすごく迷います

急募：財力 ←

Team仁はライブ配信でも見ていなくて、

今回が初見ですが、

このチームも素敵だったので書き残しておこうと思います

Team仁朗読キャスト陣は以下

諏訪部順一さん(信長の犬)

朴璐美さん(織田信長)

平田広明さん(豊臣秀吉)

安元洋貴さん(太田資正)

梅原裕一郎さん(野口多門)

松岡禎丞さん(明智光秀/風魔小太郎)

井上和彦さん(瑠璃丸/千利休)

Team低音といっても差し支えないんじゃないかなと思うくらい、

低音素敵ボイスの集まりだったなと思いました 笑

以下、キャストさん別で印象に残った事など…。

※ネタバレあり、加えて支離滅裂なため本編見てないと何言ってるのかわからない文になると思います(←)

ご了承の上お読みいただければ…。

(念のため私の信長の犬遍歴は、

初演・再演はそれぞれDVDとCDで拝見&拝聴。ライブでは観れていません)

●諏訪部順一さん(信長の犬)●

何回見ても金髪編み込みなヘアスタイル最高ですかっこいい。

信長に「犬の王だ」と言われて、

「ふん♪」(えっへんみたいな)って笑うのが可愛すぎて本当に好き。

孤高の信長が唯一心を許す愛犬。

二人で海を眺めるシーン(ルキフェルという名をもらうシーン)は

本能寺の変を見た後にもう一回見ると切なくてダメ

(わしの犬になるか？のシーン)「おれが…お前の？」は満面の笑みで、

めちゃくちゃ嬉しそう

同じキャストさんでもやはりライブなので毎公演お芝居が若干違っていたりするので、

油断がならないし、全公演見たくなる

本能寺の変ではただならぬ雰囲気に

信長からなかなか離れようとせず、

信長を呼ぶ声が涙声なのでどうしようもなくつらいですね…。

朴さんと諏訪部さんは初演からの信長ルキフェルコンビでもあるということで、

その積み重ねてきた絆がそれぞれのキャラクターにも浸透している感じがして

非常に好きです。

よりルキフェルと信長の距離感が近く感じるペアなので、

とにかく本能寺しんどい

「おれにはあの人しかいないんだ…！」

と泣きながら走る姿が健気で

しかもこのあとボロボロになってイノシシ狩りの罠に引っ掛かるのかと思うと、

もう走らなくて良いよ…と声をかけてあげたくなる(?)

信長を喪ってしまい月を眺めているシーンで、

諏訪部さんも空を見上げるモーションをされていて、

照明も月明かりに照らされているような光なのも相まって非常に美しく、

情景が目に浮かんで好きなシーンの一つです。

資正を守る為、と死ぬことも厭わない多門に生きろ！と訴えるシーンは、

信長をまさにその多門と同じ状況で亡くしてしまった

残された者としての言葉で力強い。

生きることこそが資正の為になると、

(セリフにもありますが)当たり前のことなんだけど忘れがちですよね(アニメのキャラとか特に←)。

ルキフェルがいうと重みが違うのぉ

そしてラスト、

信長と夢の中で再会するシーンはもう何回見ても目頭が熱くなります。

信長と再会した直後は嬉しさと拗ねが7：３ぐらいの感じなんで、

かわいい…信長に会えてよかったな…(泣)という気持ちで見てるんですが、

「ずっと会いたかった」と涙しながら吐露する(涙こらえきれなかった感)のが

私の涙腺へのとどめ笑

あぁ…ルキフェルを演じている諏訪部さん好き

●朴璐美さん(織田信長)●

初演・再演からの続投の朴さん。

どうするこの安心感…←

めっちゃかっこいい…。

朴さんは毎回見目麗しいのですが、今回も美しい信長様

照明の関係かもしれませんがちょっとピンクがかった髪色に見えました。

ポニーテール良き…！

諏訪部さんルキフェルと朴さん信長といえば、

朴さんの初演信長様がちょうど今回の諏訪部さんのルキフェルみたいな髪型だったので(金髪だったし)

諏訪部さんがちょっと信長様にフォルムを合わせていってるのが

非常に微笑ましいなと思ってるんですが、

3回目の上演ですが未だにお二人の髪型がシンクロしてないのが地味に面白いなと思っています←

初演・再演(声のみ拝聴ですが)とそして今回、

少しづつ朴さんのお芝居も変わっていっているなと思うのですが、

(個人的には)温かみが増しているような気がして非常に好みです。

温かみはありつつカリスマ性もすごいので、

自然と家臣に慕われているような感じがして好きです。

でも本音に近い部分はルキフェルにしか見せていない感じで、

部下に慕われてはいるけど孤独な様子が、

私の中にあった信長像をいい意味で変えてくれたなと思いました

温かさのある信長なんですが、

今回の松岡光秀さんに対しては時折鋭い眼光を向けていて

私がドキッとしていました(笑)

いや睨まれたら普通に怖い←

ルキフェルに対してはずっと優しい。

出会った時、「このような美しい犬…見た事がない」と声をかけながら

朴さんが手を差し出したんですが、

ルキフェルの顔(顎)を優しく触っているんだろうな…と、

その場面が頭の中に浮かぶ感じでめちゃくちゃ好きです(細かい)

本能寺の変では全身全霊の光秀からの熱を浴び(物理的にも燃えてる)

それでもやはりこの人にはかなわないと感じる信長様でした。

余裕のない光秀と、高笑いをする信長の対比が好きです。

光秀はこの信長様に

試合に勝って勝負に負けたという感じ。

信長様かっこいい。

秀吉が追いかけ続けるのも納得の信長様だと思います！

そしてルキフェルとの別れ。

火の海からとにかくルキフェルだけは逃がそうとしている信長が、

「いつか一緒に異国を旅する約束だよな…！」というルキフェルの言葉に

そこで初めて、自分が死ぬことへの悔しさというか、

まさに「無念」を感じているであろう

無言の間が切ないです。

「ルキフェル…許せ」

のタイミングで綺麗に流れる涙にこちらも涙腺を持って行かれる

え、涙美しすぎん？？(台無し)

ラストのルキフェルとの再会のシーンでは、

ルキフェルが話すのを急かすでもなく優しく見守ってくれているのが

朴さん信長の温かみを感じます

これは背中を追いかけたくなる

朴さんと諏訪部さんペアすごく好きなので、

逆の配役を演じるバージョンも見てみたいような気持ちも

あったりなかったり(笑)(いやみてみたい！)

●平田広明さん(豊臣秀吉)●

めちゃめちゃ渋い！オールバック&メガネかっこいい！

なんだろう…凄くずっしりと重みのある秀吉という感じがした(わからん)

ずっと信長の影を背負っている感。

これまた勝平さん秀吉ともアプローチが違って面白い！！

これだけ毎回どの役のどのキャストさんでも面白く感じられるのは

実力派ぞろいなのだなぁと勝手に思っています←

平田秀吉さんは第一声からとにかく重みがあって、

資正、多門共に低く落ち着いたトーンでお話になるので、

めちゃくちゃシリアスでした(笑)緊張感がものすごい。

いや、コミカルなシーンではないんですが、

重厚すぎて息苦しい(良い)

信長の家臣時代は、

勝平さん秀吉みたいな底抜けの明るさはないけど、

常に思慮していそうな底知れぬ怖さがあっていいなと思いました。

(目が笑ってないっていう表現が近い？)

時折ある顔のドアップの迫力がすごくあります(かっこいい)

でも、羽衣伝説の能を見ているシーンでは無邪気に楽しんでいたり、

やっぱり根は真っ黒という感じでないのもこ信長の犬の秀吉の魅力だなと思います。

本能寺の変の秀吉の長ゼリフ、毎回楽しみです(笑)

ドスが効いています。

大勢の人を率いて先頭にいるのが似合う秀吉。

「我に続けぇぇぇぇぇえ！！」がめっちゃ迫力があってかっこよかった(惚れる)

あとは千利休に切腹を命じるシーンの平田さんの表情めちゃめちゃよかった…。

このシーンは井上さんの表情も最高ですが、

切腹を命じるところからもう辛そうにしている平田さん秀吉にグッときたし、

「茶などたてましょう…」と言われた時の表情を見ていて、

本当になんでこんなことになってしまったんやと頭を抱えました(最高)

それから平田さん秀吉の好きなシーンは、

老いたルキフェルに信長のマントをかけてあげるシーン。

ずっと溜め込んでたんだろうなという後悔と

ルキフェルへの懺悔が結構泣き崩れる系だったのが

ここまでの平田さん秀吉では意外だったので、

自分の中の予想と違った！っていうので動揺したのと(笑)

嬉しい誤算で見事涙腺持ってかれました

平田さんの涙声はあかん←

あと直接は平田さんは関係ないのですが、

千秋楽公演で藤沢さんが平田さん秀吉の衣装をお召しになって

登場されたのもあって、平田さんが出てきた瞬間本物だwwと思いました(笑)

●安元洋貴さん(太田資正)●

個人的に資正は明るいトーンの声色の方が演じるイメージがあったので、

初めキャスト表が発表された時、

安元さんは多門ではなく？？と誤植を疑う始末(おい)

そして今回拝見した結果…

めっちゃええやんけ…(グッドキャスティング賞受賞←)

私は初めて遭遇する低音イケボ資正。

正直、安元さんのビジュアルめっちゃタイプです。←

バカっぽさは少なめ、裏表のなさそうな素直系資正でした！

自分の気持ちにまっすぐな感じなので、

その点で多門は苦労してそうです(笑)

むしろ資正が犬っぽさがある感じもする。

多門に抱きつくところなんかワンコ感しかないw(かわいい)

資正は結構裏で何考えてるかわかんないのがいいなと思ったりしてたんですが、

素直系もいいなと思いました(結局全部好き説)

瑠璃丸とじゃれてるシーン(腹出しのシーン)で

「お前たちだけじゃ 構ってくれるのは」ってアドリブで入れてらしたのが好きです。

なんとなく資正も不遇な道のりを歩んできたのかなと感じるのと、

瑠璃丸以外の犬たちともじゃれてる感じが見えるので

安元さん資正は犬が好きなんだなぁというのと同時に、

「戦が嫌い」という面が強い感じ。

安元さん資正はバカ大名と言われてますが

戦国時代を生き抜いてきた武将らしく張った声が迫力があるので

普通に戦強そうw

瑠璃丸を亡くしたときも

涙をグッとこらえる感じが武士っぽい(?)

瑠璃丸に語りかけるシーンは、

「瑠璃色に輝く”かわいい” わしの犬じゃ」と強調していて、

どんな姿になっても大好きだよという気持ちが伝わってきました

どのペアもこのシーンはつらいむり

●梅原裕一郎さん(野口多門)●

多門はみんな真面目ですが、梅原さん多門もめっちゃ真面目です。

素直で割と呑気な資正に苦労しています(笑)

時折辛辣な感じが出るw

この多門は絶対怒らせないほうがいい←

めちゃくちゃ知的で大人な多門なので、

風魔が命を狙いに来るのも納得。

まさに参謀という雰囲気ピカイチ

すごい知略家なんだと思うんですが、

それより何より資正に忠誠を誓っていて、

彼を悪く言う奴に対しては結構すぐ頭に血がのぼる感じなのが

多門というキャラクターの好感が持てる部分です

あと犬嫌いにもかかわらず(言葉もわからないのに)

ルキフェルが信長の犬だということに気づいていて、

多門の観察眼やばいなと思ったんですが、

多門はルキフェルに自分を重ねていたのかもしれませんね。

この人しかいないという主君を持った者同士の

シンパシーなのかもしれません。

そう思うと多門とルキフェルは似ているのかも。

ルキフェルの言葉が理解できた時の、

梅原さん多門の嬉しそうな笑い声が好きです！

犬嫌いなのに、ルキフェルの言葉がわかって誰よりも嬉しそうだった

●松岡禎丞さん(明智光秀/風魔小太郎)●

明智光秀は今回の公演は劇場でもライブ配信でも、

たまたま全部大河さんだったので、

初めての別パターン光秀

大河さんとはまた全然違うアプローチで面白かった！

松岡さんの光秀は割と序盤からずっと反抗的な感じ。

かなりの理屈屋な感じもして、

現代で例えるなら、

突然仕事場からばっくれる、怒りスイッチがわからない新人さんって感じ(おい)

そうですね…仕事関係にいて欲しくないタイプw

結構序盤からいろんなことに不満を抱いてる感じなので、

これは裏切る…と確信できるレベル。

あと松岡さんは身振り手振り(若干独特)をつけるタイプの演じ方。

最初は独特な動きをする方だなというところに意識がいってたんですが(おい)、

その忙しなさが、余裕がなく神経質な光秀感を醸し出していて

良いなと思いました。

序盤から裏切りそうな雰囲気が出ているので、

『時は今 天が下知る 五月哉』

が、ついにきたか…くらいの(せやろなくらいの)驚きです(←)

大河さん光秀は、この時点では本当にあの光秀が謀反企てる？？

(そんな度胸ある？？)って感じるくらい意外な気持ちになるんですが、

松岡さん光秀の『時は今 天が下知る 五月哉』の似合い方がハンパないなと思っていました(笑)

でもいざ本能寺で信長と対峙しているところでは、

特に余裕のない感じで必死に信長に食らいついている姿を見て、

光秀も思いつめた結果だったんだな…と感じました。

(予想通りとか言ってごめんね←)

秀吉に信長への謀反を唆されるシーンでは、

かわいそうなくらい動揺していて、

自分が非常に優秀である自覚はあるようです。

秀吉の言葉がまさに毒となって、

光秀のなかに燻っていた火が炎に変わったのだなと思いました。

大河さん光秀は元々は謀反なんて考えてもなさそうだったけど、

秀吉の言葉で信じていたものが崩壊し謀反へ…という流れに感じましたが、

松岡さん光秀は心の中に謀反の種を元々持っていて、

それをちょっとだけポンっと押されて謀反へ…という印象。

どっちのニュアンスも好きだわ

そして松岡さんのもう一役、風魔小太郎は

Team仁の貴重な高音ボイスww

開演1時間半後にようやく高めの声に遭遇するのすごい(笑)

糸目キャラっぽい声(なにそれ)

松岡さんも風魔は妖しさがあります。

資正と多門を訪ねて来た時は猫を被っている感じなんですが、

素は普通に口悪そうな感じ。

●井上和彦さん(瑠璃丸/千利休)●

初演、再演と引き続いての井上さん。

安定感が半端なくて(不安に感じることなんてないんですが)

なんかものすごく安心する(笑)

井上さんの瑠璃丸は初演、再演とお茶目さが強い！かわいい！って感じに思っていて、

Team礼のライブ配信で見た時もお茶目さの印象強かったと思ったんですが、

今回Team仁を見ていると、

かなり渋いな、と感じました。

井上さんの瑠璃丸は日頃から空元気に振る舞い、

明るいキャラクターだと思っていたんですが(もちろん明るいキャラクターなんですが)

少なくともTeam仁では老犬感が強めだなと感じました！

山寺さんの瑠璃丸と同様、「命」を強く感じるキャラクター(結局好き)

一方千利休は

信長一行を見守っているような包容力。

皆で能を見ていた頃が大好きだったんじゃないかなと思う。

だからこそ光秀の謀反によって崩壊していく過程を誰よりも悲しんでいたし、

阻止しようと頑張っていた

元凶が秀吉だと悟った千利休のシーンは本当に辛いし、

切腹を命じられての「最後に一服、茶などたてましょう…」が

(表情も含めて)優しすぎて、泣かざるを得ない

●その他照明やカメラアングルなど●

私は個人的に非常に照明に興味があって、

どんな舞台も見る時も照明も見るようにしているんですが

(結局物語に集中すると見れなかったりするんですが…笑)

映像を販売してもらえると後日何回も見返して照明もじっくり見ることができるので

とても楽しいです

藤沢さんの朗読劇は特効も凄いですが、

照明も丁寧に作られているなぁと感じるのですごく好きです！

特に好きなのは、本能寺の変の照明と秀吉が本性(?)を表すシーン。

秀吉のシーンは紫の照明が彼の恐ろしい部分を引き立てているので印象に残ってます。

特に勝平さんの顔に照明が映え過ぎて怖いので「悌」オススメですw

カメラアングルも全体的に見やすくよかったです！

またただ映すだけでなく、ちゃんと映像で見るからこその

演出的な映し方をされていて、

実際会場で見たものとはまた違った印象をもらえることもある

(私は元々舞台映像を見るのも大好きなので 笑)

ボロ布とロープ越しのルキフェルのアングルが特に好きです

あと平田さんのどアップも個人的には好きですw怖さが引き立つ。

あと本編終了後エンドロール的な物があって、

各キャスト陣のハイライト映像集みたいになっててこれめっちゃ良い！！ってなりました

雨眩もじっくり聴けて良きでした