突然だけど、ロードバイクが好きだ。
もう誰が見ているかもわからないし、何らかのきっかけでアクセスした人のみが対象だから完全な自己満足で書かせてもらう。
僕の価値観として、乗り物の究極は自分の力で前に進む事。
車、バイク、電車、飛行機はものすごく便利だし、手放すことは到底想像できないけれど、ベストではない。
夏のある日、Tシャツ、短パンにリュックを背負い、サングラスをかけ、綺麗に整備されたサイクリングロードを颯爽と走るのだ。
汗だくになりながら、ボトルの冷えたドリンクを何度も口にしながら、途中の休憩所でエネルギー補給する。Tシャツ替えとくか。
普段車移動しているだけでは決して目にできない光景が次々に目に飛び込んでくる。
高校野球の試合をしているグラウンドを見つけ、自転車を傍らに停めて、試合観戦。
そうそう。プロテインも飲む。身体作り。
再度出発、そろそろお腹がすいてくるので、道中の定食屋に入り、自家製手ごねハンバーグ定食ご飯大盛りを注文。
提供されるまでの時間は、マップ片手に道順の確認だ。
肉汁たっぷりのハンバーグを頬張り、お腹いっぱいになった。目的地に向けて再度ペダルに足を。
すれ違うライダーさんと一瞬の会釈。挨拶。気持ちいい。
日本ってほんと最高の国だな。気候も、食べ物も、人も、道路も。
日本に生まれてよかった。
気分が高揚してきて、思わずTシャツの袖をまくり上げる。二の腕までしっかり日焼けしてやれ。
潮の香りがしてきた。海が近い。
そして、大海原を架ける大桟橋を渡る。カモメが目の前を飛び交う。
いやぁ暑い。パンツまで汗でびしょ濡れだ。
腕に汗が渇いてできた塩が浮き上がってくる。しょっぱいぜ。
車のドライバーに会釈。軽いクラクションで応えてくれる。
俺ってこんなコミュニケーションもとれる人間だったんだなぁ。
道の駅。
おみやげ、何がいいかな。
うわ、もうこんなところまで来てしまった。
なぜ、自分の力で進んで辿り着いた先にある景色は、こんなにも自分の魂を揺さぶるのだろう。
ついさっきまでは全く違う場所、地点にいたのに。
やるじゃん俺。
いけるじゃん俺。
かっこいいじゃん俺。
そして、ゴール到着。
よくやった。この達成感。自分が一回り大きくなる音がする。
ぐぅ。
おや。
もう日も暮れてきたし、飯、いこか。
何にする?
やっぱ焼肉でしょ。
この辺おいしいとこあるらしいよ。
スマホのマップで位置確認。
その前にさ、銭湯行こうよ。汗と潮風でベトベトだよ。
ナイス提案。
いやぁ気持ちよかったね。
腕とか顔、めっちゃヒリヒリするんだけど。痛い。
日焼け止め塗ってねーからだろ。
こんな会話も心地よい。
焼肉店のウェイトレスさんがかわいい。
でもタイプじゃない。
聞いてねーよ。
上タン塩5人前!
ほっぺが落ちるわ。至福の時だわ。
生きててよかったわ。
自転車無しで生きていたら決して味わえない最高の時間。
予約したホテルのベッドも最高に気持ちいい。
寝てしまう前に、今日の記憶をブログに整理しとこ。
疲れがこんなに心地よいものだって知ってる人はこの世にどれだけいるんだろう。
何時間でも寝られる気がする。
帰り、乗り捨てのレンタカーで帰ろっかな。
そんなことを考えながら、深い、深い、眠りにつく。。。
こんな旅は自転車じゃなきゃできないよ。
食事の味、まったく変わるんだよ。
グレープフルーツがめちゃくちゃ甘い食べ物だって初めて知ったのは、汗の塩味でいっぱいになったロードバイクライド直後にかぶりついた時。
これ、ほんとに俺の身体?
そう思えるくらい、身体が軽くなる。
シェイプアップ。
心肺機能向上。
達成感。
いいことだらけだよ。
こんな便利な時代だからこそ
車の自動運転、AI時代に突入する今だからこそ
自分の力を試してみたい。
自分の力で前に進みたい。
そう思う人がもっとたくさん増えてほしい。
ロードバイクは間違いなく「旅行」ではなく「旅」です。
自転車、乗ってみようかな。
少しでもそう思ったら、僕と一緒に走りましょう。
そして、ともに最高の時間を作りましょう。