『前を向く』


そう決意してから、数日。

依然、体は不調・・・・・

けど、今までとは明らかに違う!


体は不調でも、気持ちは前を向いている。



諦めかけていた美容師への道。



もう一度、歩む決意は固まった。



僕は仕事をしながら通信課程の美容学校に通っていた。


月に2、3日の登校。
それすら出れずに半年間過ごしていた。




学校に行こう


まず初めの一歩を踏み出す


登校してすぐに教頭先生に呼び止められる。

教頭先生に一応、親が休む理由を伝えていたみたい。


教頭『体調はどう?』

僕『いまいちですね』

教頭『みんなと違ってあなたは病気とゆうハンデを背負った。けどね、それを言い訳にみんなに負けないで。死ぬ気でやりなさい。私はあなたを応援してます。頑張って』


いつもわずらわしかった教頭の言葉が今は。



本当に嬉しかった。



今まで苦痛しかなかった学校が楽しい。



そして、出会う。


戦友に。



あまり話したことのないクラスメートが話し掛けてきた。



同級生『お前、長い間休んでたらしいけど、なんかあったんか?』


僕『病気で入院してたんやわ。』


同級生『マジで!俺も入院して、手術したんよ』


僕『マジで!なんで?』


同級生『なんか、急に片目が見えなくなって、緊張手術したんよ。それから何回か手術したけど、結局ダメやった。やから左目あんまり見えないんよ』



僕『エッ・・・・じゃあ技術とか大変じゃないの?』

同級生『別に。ちょっと不便やけど、そのうちに慣れてくると思うわ。まあ、病人同士頑張ろうや。仲間がおってよかったわ。』



その言葉が胸を刺す。



目、美容師にとって命



それを片方失ったのに。



自分が恥ずかしい。


こいつに、負けないように・・・・・・頑張ろう!



病気にならなければ、こいつと話す事もなかった。

他のみんなより回り道したけど二人ともハンデはあるけど、行き着くさきは一緒・・・・・・・・・・・・


二人ともなろう・・・・・・・・・・・・・・・・



一人前の美容師に






前を向いてよかった



一歩踏み出してよかった。



生きるって凄い。


何かを失っても、それ以上の何かを返してくれる。



失った事を悔やまず、一歩踏み出す事さえできれば・・・・・・・・・・・・・


きっと!








ではでは得意げチョキ

当たり前のようにあった日常がいきなり閉ざされる。


試練


自問自答の日々



自分の体を恨む



なぜ、俺なんだ?

俺が何をした?

なぜ・・・なぜ・・・なぜなぜ・・・なぜ・・・なぜ

余りある時間・・・・・・


それがどんどん闇に引きずり込む・・・・・・・・


心の中で戦おうとする自分がいる

『俺より苦しんでいる人は腐るほどいる。だから、頑張れよ俺』


だけど、そんな自分を闇がかき消す・・・・・・・・

その頃、病気の影響で体重が激減

身長175㎝なのに
体重45㎏

自分の体をみて更に闇に霧

そんな日々が約半年続く

失業保険の支給が終わる。

何かしなきゃ!

焦る気持ちがまた自分を追い詰める。


そんなある日、久しぶりの外出中に偶然に母親の友達に会う得意げ


おばさん『あんた、大変だったね。お母さんが泣きながら話してたよ。私の責任だ、私が強い体に生んでやらなかったから・・・・・・・、あの子に申し訳ない。って悔やみながら話してた。』



涙が出た。


僕の母親・・・・・・・・

子供の頃、父と離婚し女手一つで僕ら兄弟を育ててくれた。


いつも笑顔で母親の泣いている姿なんか見たことが無い。



『オカン、あなたは何も悪くない!!


心の中で叫んだ



そして心の闇が晴れた晴れ



前を向こう!!



そして、帰宅し仕事が休みで家にいた兄貴に宣言!!



僕『俺、やっぱり頑張ってまた美容師になるわ』



兄『別にがんばらんでいいわ。頑張りすぎて病気になったんやから、ぼちぼちやれよ。』


僕『でも、がんばって仕事せな美容学校の学費払えんし、やから仕事探すわ』

兄『それくらい俺がなんとかするから、今は休んでとりあえず学校だけ行け。
卒業できな美容師試験をうけれんだろ。』



また、泣いた・・・・・・


そこに当たり前の様にいた家族・・・・・・・・・・



その有難さがやっとわかった。




ありがとう。


心からそう思った。



病気になったからわかった幸せ。


それをわからせるために
僕は病気になったのかも…

そうならなかったらわからなかったはず・・・・・・


この当たり前の様に有る日常がどれだけ幸せなことなのかをキラキラキラキラ


そして思う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




絶対に病気に負けない。








ではでは得意げ

また次回チョキ
またまた前回の続きチョキ


始まった入院生活・・・・・・・・
毎日、検査、検査、検査ショック!
拷問の様な検査から軽い検査までしょぼん

病院食  1週間は無しショック!

エレンタールとゆう特殊な栄養剤と薬だけダウン


入院生活1週間、毎日の様に友達が来てくれたニコニコ

色んなお土産をたくさん持って来てくれるニコニコ
(中にはフルーチェと牛乳を持って来てくれる奴も・ボールが無いから作れないからそんなものガーン)

けど、食べれないショック! 

拷問の様な日々しょぼん


1週間後、検査は落ち着き暇な日々、始めは珍しがって見舞いに来てくれてた友達もパッタリ来なくなる。

退屈・・・・・・・・・・

早く仕事がしたい・・・・

そして1ヶ月後、少し状態は落ち着き無事退院ニコニコ

退院したその足で職場に挨拶にニコニコ

来週くらいから復帰できそうなので、またヨロシクお願いしますと伝え、帰宅走る人

そして、職場復帰前日・・

携帯が鳴る。


美容室の先生から音符


先生『今日、営業時間が終わるくらいに店に来て。
話したいことがあるから』
との事得意げ得意げ

何かなと思いつつ店に車


僕『どうかしましたか?』

先生『明日から復帰って話しだったけど、来なくていいよ。』

僕『何でですか?』

先生『うちにはあなたはもう必要ないから、来なくていいよ』

僕『エッ!』

先生『あなたの病気治らないんでしょ、また体調崩して急に入院ってなったら店も、お客様も困るから。
それにあなたは素直じゃないし、私には扱いにくいのよ。だから、どうしても美容師を続けたいなら別の店に行って。』

僕『・・・・・』

先生『そうゆうことだから。保険や、職安への書類は家に送っておくから。あなたもこれから大変だろうけど、頑張ってね。お疲れさま』


絶望・・・・・・・・・


自分の生き方を見つめ直す

先生への反抗。

すべては店を良くするための提案だと思っていた若かりし自分


それは只の反抗だとその時気付いた。

でも、もう遅い。

当たり前の様に仕事をし、売り上げを上げていた自分

それはすべて店が自分に与えてくれていた物。

それを自分の力で勝ちとった物だと勘違いしていた・・・・


今まで積み上げたものが、自分の甘さによって、
音を立てて崩れていった・・・・・・・・・・・・・


そして残ったのは、仕事を失い、難病を抱えたとゆう現実だけ・・・・・・・・


自分を恨んだ・・・・・・



また次回にニコニコチョキ


ではでは得意げ