中本 淳 -19ページ目

私生活でもうまくいかず


何をするにも気力はなく


全てが嫌になり


自分の不始末を周囲の人にあたり


結局自分ひとりで考えると


やはり悪いのは自分自身で


壊してしまったものは


当然どうにもならなくなるわけで


そうやって


今まで何度も失敗し


繰り返し


そして後悔の念だけが


色濃く残る


ふと我に返る時には


何にもなくなったことに気づき


途方にくれる


私にはめぼしい才もなく


財もなく


人をうらやむことすら放棄し


隠遁こそが至上と思い


世をはばかり


憎み


浅はかな思慮の元


ただ漫然と


阿呆そのものである朴念仁


何もないはずの世界


そんな世界に


だれかが訪れ


一言声をかけてくれる


なんとうれいいことか


なんとありがたいことか


暗い夜道に灯りがともり


私は光に導かれ


ゆっくり


ゆっくり


歩もうとしている