ANNの世論調査で、

菅内閣の支持率が25.8%になり、

不支持率は48.7%になったらしい。

 

 

それを受けてか、プレジデントオンラインに

「菅首相は戦後で最悪最低の首相になった」との記事が出た。

 

 

菅 義偉(よしひで)さんのことは、

安倍内閣の官房長官時代から

‘無慈悲な番頭’だと思ってた。

だから、彼が内閣総理大臣に指名されたとき、

一部の人が彼を

「‘令和おじさん’が首相になった!!」と持ち上げたのが

不思議で仕方がなかった。

 

しかし、あのとき、その1年後には

「戦後で最悪最低の首相になった」と、

経済人ご用達のマスコミサイトに

大見出しで記事にされるようになるとは

誰も思わなかっただろうし、私も思わなかった。

 

連日報道される感染爆発に

支持率という数字だけ見りゃ

確かに戦後最低かもしれない。


でも、もし菅さんが、

ボンボンっぽい見かけで背が高く、
根が明るそうな雰囲気を持って
前向きっぽいスローガンを意気揚揚とぶち上げ、
国会では漢字が読めない弱みをさらしたり
質問する野党にヤジ飛ばすようなお茶目さんだったら――。

政策の内容や実効性が

現実の菅内閣のそれと同程度か、

それより悪かったとしても、
こんな支持率にはならなかったと私は断言する。

 

大多数は「庶民」を隠れ蓑に、

景気のいいことを言ってくれる指導者、

鼓舞してくれる指導者を欲している。

五輪を強行しても、

変異株が蔓延して全国くまなく感染爆発しても、

景気のいいキャッチフレーズを首相が放てば

株式市場は活性化し、「経済は回っている」と、

株券持ってない or 投資もしたことない庶民までもが

錯覚してくれるのが日本だ。

イヤなこと、暗い事柄から目を逸らさせてくれないのは

「指導者失格」。

‘実際のところ’はどうでもよくなったのが

20世紀末の構造改革からの日本だ。

 

菅さんは

「竹中平蔵氏と懇意で

安倍内閣の敷いた路線を踏襲できる人」ってことで

指名されたにすぎない。

ちゃんと頑なにオリンピックをやったじゃないか。

パラリンピックもやってるじゃないか。

それをわかっていながら、

何で今さら批判・非難するかなぁ。

どうせするなら、

国会議決で菅さんを首相指名した国会議員や、

コロナ禍を甘く見て(そのうえIOCに揉み手して)

対策はほったらかし同然、

五輪をはじめとするスポーツイベントを優遇して

開催を後押ししたすべての議員を対象にすればいいのに。

 

菅さんだけ糾弾して首をすげかえたところで、

なんにも変わりゃしねえよシラー