京都で中学時代の旧友らと食事した。
予定は前から決まっていたが
夫に早めに言うと仕事を入れられて結局行けなくなってしまうので
前々日に思い出したように告げた。

顔色は、見ても気にしないようにした。
夫「昼飯はどうしたらいいんや」
私「用意しとくから」
そして当日は鍋にカレーをたっぷり用意して
ごはんはジャーに保温状態、しゃもじをセット、
テーブルには皿やコップ、スプーン、ラップをかけたサラダを並べ、
「カレー、用意してあるから」と声をかけた。
すると夫、ダイニング兼である台所を見渡して
(広くはないから当然テーブルの上にあるものも目に入る)、
「で、どうしたらええんや」。

あらためて、アホの子かと思った。
都会で生まれ育った今の時代の男の子を
夫にもつ人がうらやましくなる瞬間である。

しかし
福井では、なのか
敦賀では、なのか
それとも寺では、なのか
これが普通、アタリマエとされている。

そういう家で祖父ちゃん祖母ちゃん、
および父親の言動を見て思春期を過ごしたからか
今30代の独身息子までも
「家内というのは家にいるから家内というんや。
家にいないなら家内ではない」と
まんま受け売りの弁を得意げに語るから
彼はいまだ彼女がいない、できない。

おまえら滅びるぞ。