深夜0時。
スマホが震える。
最初は1通。業務の相談かと思って開いたLINEは、どこか情緒が不安定な文面だった。
「…なんか、ほんとに…もうムリかも」
「私って、必要ないんですよね?」
そのあとも通知が鳴り続ける。誤字だらけの長文。
たぶん、お酒も入ってる。
「まぢでもう限界っす、てか上司としてどうなんですか」
午前2時をまわっても止まらない。私は返信する気力もなく、ただベッドの中で震えていた。
返信しないと「見てますよね?」と追いLINE。
返しても、話は堂々巡り。
午前4時。
やっと通知が止まったとき、私は布団の中で泣いた。
心の奥で、「もう無理かもしれない」と思っていた。