10年近く前の話です

会社の帰りに某駅のトイレに寄った

私は健康の為に自宅の最寄りの駅ではなく隣の駅で降りてそこから散歩がてら帰って来ることが多かった

その日は当初雨が降っていたが、私が仕事から帰る頃には雨は止んでいた

傘を持っていた私はその傘を駅のトイレに忘れてしまったのだ

トイレに忘れたことに気が付いたのは自宅まで100メートルの辺り

安い傘ではあったが妻に買って貰ったばかりの傘だったので、私はその駅まで戻ることにした

歩いて10分程戻ったところで前から2本の傘を持って歩いて来る男性がいるではないか。

なんとなく私が忘れて来た傘に似てる!

彼とすれ違う時に、よ〜く傘を見たらやはり私の傘に間違いないと確信した

『その傘、○□駅のトイレにあった傘じゃないですか?』と私は聞いた

彼は『違う。俺の傘だ』と否定した

その頃、私はよく傘を忘れたり盗まれることがあったので、妻が傘の柄の部分に姓の『△✕』の印鑑を捺印した紙を貼ってた

私は彼に『傘に名前が書いてあるんですが』と言ったら彼はビックリした顔になり『トイレに捨ててあると思った』と素直に私に返して来た(笑)

傘が運良く戻って来たのは嬉しかったが、私が家に帰る方向と彼が歩く方向が一緒ではないか…

2人で距離をおいて気まずく歩いて帰って来た…