アエラドットで連載中の稲垣えみ子さんのコラムが好きだ。

同じ昭和世代というだけあって、共感できるところも多く、

またこの複雑な現代社会において、ともすると忘れてしまいがちな

とてもシンプルな人間の幸せのエッセンスを思い返させてくれるからだ。

特に最新の記事では思い切り刺さることが書かれていて、

わたくし、しんみりしてしまった。

以下抜粋

別れは小さな死、とフランスのことわざにあるそうだ。

確かにそうだなと思う。永遠に続くものなどない。

生きるということは何かを失っていくことの連続である。

その失うことが寂しい、悲しいと思うのは、それだけ大きなものをもらっていたということだ。

つまりは幸せということなのだと言い聞かせて自分を慰める。

本当にその通りだと思う。

海外に仮住まいしていると、

仲良くなった人との別れが多く、

そのたびに寂しい思いをする。

ちょっとしたひねくれ者のわたくし、

気が合うなと思える人が少ない分、

一人友達を失ったときのダメージが大きい。

来年には、平日は毎日のようにランチを共にし、

人生相談からくだらない笑い話まで、

いろいろ話せた仲良しの同僚が日本に永久帰国することになっている。

彼女に出逢えたことに感謝しつつも

でもどうしてもとてつもなく寂しい。

出逢えたことに感謝、でも別れはとてつもなく寂しい