「深夜のお客さま」その3 | 黒いダイスが俺を呼ぶ

黒いダイスが俺を呼ぶ

さすらいのSUZUKI SC100乗り。主にスズキフロンテリヤエンジン系を乗り継ぐ。
日活アクション映画、昭和の特撮番組が好物でロケ地巡り。
大日本帝国陸海軍戦闘車両模型も好き。

掃除を終え、教室を出ようとするセーラだが

イメージ 1 ラビニアが石版をチョークで擦り、粉を落とす。



ラビニア
「待ちなさいよ。なによ、このお掃除の仕方は。」
「石版の粉がいっぱいじゃないの。」

セーラ
「でも、そこは今拭いたばかりよ。」





ラビニア
「じゃあ、来てごらんなさいよ。」
「これでも拭いたばかりだといえるの。」
「さあ、早く拭きなさいよ。」



ジェシー
「ねえ、この席、誰の席だったか覚えてる。」
ガードルード
「ほら、アンタの席だったじゃない、
代表生徒だった時の。」


ラビニア
「今は私の席。」
ジェシー
「アンタにかわって、代表生徒になったラビニアのね。」
ラビニア
「セーラ、これで私とアナタがどんなに差がついたか
良くわかったでしょう。」


授業の時間となりアメリア先生が入ってくる。
アメリア
「あの、皆さんと一緒にいたい気持ちは、わかりますけどね。」
「あなたは教室に出てはいけないんですよ。」
「院長先生に叱られますからね。」
セーラ
「はい、アメリア先生。」教室を出て行くセーラ。