ラスト( ・∇・)
〜二宮の場合〜
ベンチに並び、ふたり空を見上げる。
次々と上がる花火が
夏の夜空に光の絵を描いていた。
「ここでも花火見えるし」
「でも、本当に会場に行かなくていいの?
そろそろ浴衣も乾きそうよ?」
「本当はさ、オレ…めちゃめちゃ心が狭いんだ。
このお面を買ったのも、にのがあんまりにも可愛くて、他の人に にの素顔を見せたくなかったからなんだよね。今だって、にのとふたりきりでいられるなら、会場なんて行かなくても良いかな なんて思ったりして。
オレから花火大会に誘ったくせに…なんか、ごめん」
相葉くんは、膝の上で硬く拳をにぎっていた。
…この人って。
こんなにもストレートに、自分の感情を包み隠さず話してくれる。
それに引き換えオレは、隠したり、誤魔化してばかりだったから…
相葉くんのギュッと握った手に、自分の手を添えた。
オレも本当のこと言わなくちゃ。
「あのね、オレも相葉くんに話さなきゃいけないことが…」
「うん?」
「スマホの待ち受けだけじゃないの。
こっそり撮った写真はいっぱいあるし、その写真使ってアクスタ作ったり、ぬいぐるみ作ったり…」「アクスタって?!何?どういうの?!」
ごめんねを言い終わらないうちに、食い気味に被せてきた。
「えっと…こういうやつ。
飾ったり、一緒にお出かけして写真撮ったり…」
こっそりとバッグに忍ばせていたアクスタを取り出し、相葉くんに見せた。
「ほぇ〜!
…って、これにのが作ったの?すごっ!
良いなぁ。オレも欲しい、にののやつ」
「ええ?!そんなの////」
「作ってよ!ダメ?」
「う…えっと、」
相葉くんが子犬のような瞳でオレを見るから…
断りきれず、オレは何故か自分のアクスタを作る約束をしてしまっていた。
「ふふ…くふふ!」
「何よ?」
「いや、オレたちって…お互いに好き過ぎだなって」
「…////うん」
「あ。あと、もう一つお願いがあるんだけど」
「何?」
「着替えとか…たとえ松潤でも、見せないで」
「わかった。相葉くんだけにする」
「え?!////」
「え?そういうことじゃないの?!」
「……」
「………」
…自然に
どちらからともなく、ふたりの顔が近づいて…
一際大きく輝いた頭上の光花が
重なったふたりの影を見つめていた。
あれから。
出来上がった、相葉くんご所望のアクスタ二宮Ver.を渡すと、一人じゃ可哀想だからとか言って相葉くんのアクスタも欲しがられて。
え、アクスタが可哀想ってどういうこと?って思ったんだけど…
相葉くんのアクスタとオレのアクスタを並べてみると確かに良い感じだったから、相葉くんにペアで渡した後、自分でももう一つ作った。
かつて…祭壇にしていた場所には
こっそり隠し撮りした写真に変わって、ふたりの写真が並び
相葉くんのアクスタの横には、オレのアクスタが寄り添っている。
ほんの数ヶ月前までは、まさかこんな日がくるなんて想像もしてなかった。
本当、人生なにがあるか分からない。
「にの、何見てるの?」
「…ん?相葉くんの写真」
「本人いるんだから、オレを見てよ笑」
「うん。そうよね////」
「もうそろそろ出ないと映画始まっちゃうよ?」
「わ、大変!」
机の上に置いてあったスマホをポケットへとねじ込んだ。
「にの、忘れ物ない?」
「ん。大丈夫。行こ」
もう、好きを隠す必要はない。
オレは相葉くんの手を握り、そっとドアを閉めた。
閉じられたドアの向こう側。
カーテンの隙間から 差し込んだ光が反射して
棚に飾られたアクスタたちが
キラキラと輝いていた。
おわり♪
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ココロチラリ、終了です♪
いつも通り、安定の週刊誌ペースでごめんください笑
ヲタクにのちゃんには、自分を重ねて
めっちゃ楽しく書いてましたわ( ・∇・)
騒がしい現実からの避難場所として、この妄想が少しでも皆さまの癒しになれば幸いでございます
さて、現状 私がやるべきことは
全力で推しを推すこと!!(๑و•̀Δ•́)و
夜は、アナログのライビュ行ってきまーす!!
中継でも、にのちゃんに会えるの嬉しい( *´艸`)
待っててね、にのちゃん♡
(鼻毛はチェックした!笑笑)
miu