紛らわしくて、タイトル変えようか 悩んだんですが。
思いつかなかったの。←
あちらで読んでくれた方はスルーでね。

嬉しくも、もう一度読みたいとリクエストをいただきました。

"君と僕の見ている風景" 
アメブロ内で、二宮さんが書いた設定のお話です。別の部屋で本編とリンクさせながら進めてました。

こちらでは普通にmiu作ですが。笑

ちょっとね。
お話どころかブログさえ書く気にならない
病み期に突入…

メッセージのお返事も滞ってます。
ゴメンなさい。でも書くから待っててね!
๑•́ㅿ•̀๑) ᔆᵒʳʳ


初々しい二人の物語を どうぞ♡












『待ってる、ずっと。だから…』


見つめる瞳が赤かったのは、夕暮れの空が映り込んでいたせい?
…言葉に詰まり、くるり と後ろを向いた君。

同じ高さのその背中を、オレはぎゅっと抱きしめた。


「うん…帰って来るよ。相葉くんのところに」


振り向いた君は 鼻水を垂らしていて、顔を見合わせたオレたちは 笑った。

…だって、オレの顔も 涙と鼻水でグチャグチャだったから。




病気が見つかったのは、小学校6年の秋。
難しい病気らしく、卒業式を待たずに、オレは地方にある小児外科の専門病院に入院することになった。


別れたあの日から、相葉くんは毎日欠かさずメッセージを送ってくれた。
体調の悪い日は返事を打ち込むことさえ出来なかったが、それでもメッセージは必ず開く。

オレ、ちゃんと 生きてるよ  って。

いつか…相葉くんのスマホには、既読の文字すら表示されなくなるかもしれない。
常に付き纏う恐怖と闘いながら、オレは ひたすらに小さな身体を丸めて耐えた。







病気の治療のため、生まれ育った町を 離れてから、3年が経とうとしていた。

その間、何度となく入退院を繰り返し、3回の手術を受けた。
治す為なのに…この身体に傷痕が増える度、命が削られていくような気さえした。

…自分を諦めようとしたことが  何度あっただろう?


だけど、どうして分かるのかな。
そんな時、必ず…メッセージの音が鳴るんだよ。


『ニノに会いたいな』
『元気になったら、絶対遊ぼう』
『待ってるからね』


自由の効かない身体を
ほんの少しだけ起こして

遠い…
君の住む街まで続く 空を見上げる。


頑張れって言わないのは、君からのエール。


ちゃんと…
オレに届いてるからね。





つづく




miu