にのあいのお話です。
4人出て来たら…会話が分かりづらいかな?
そこは気合で 読み取って下さい(・∀・)
(これを他力本願という。笑)

軽くBL含みますので、苦手な方はご注意を。











うわぁ、見れば見るほど…キレイな顔。

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何ていうの?
彫りが深くて彫刻みたい。


「///  あの…」

「…相葉くん、見過ぎだから」


先輩が 背中で隠すように
立ち位置を変えた。


「ぁ…あぁ、ゴメン!先輩のお友達?」


何気なく聞いた言葉に
慌てたように 松本くんが 答える。


「…だだの、部活の後輩だから」


その言葉に、先輩の眉毛が
ピクっと…片方だけ 上がった。


「…って、え? 君、サッカー部にいたっけ?」

「いや、今はもう 部活は辞めて…」

「あ、二人とも中に入って…座ってよ!」


そんな話をしているうちに、バタバタと 音がして カズ兄が 帰って来た。
ガサッと 手に持った袋を床に置くと、松本くんの前に座る。


「大丈夫か?…松本、見せて」


頬と、手のひらに  すり傷。

履いていたパンツは 膝が破れていたけど
傷はなかった。

手首と足首をグルグルと回し
彼の 表情を窺っている。


「うん、すり傷だけだね。良かった…捻挫もしてない。
この程度なら…大丈夫。松本は風呂に入って身体を温めて来なさい」

「え…? いや、でも…」

「いいから、な?
雅紀、連れてってやって」


保健室のセンセイの顔をした カズ兄は
凄く…カッコよかった。


松本くんを 風呂場に案内し、カズ兄が 買って来た 下着と タオルを置いた。


「ね、汚れた服 洗っちゃうから脱いで?」

「え…」


松本くんは 恥ずかしそうにしていたけど、着ていた服を引っぺがして、洗濯機に放り込んだ。

服の下から現れた その身体に…目が釘付けになる。

うわ、顔だけじゃ無い。
身体も どこかの美術館に置いてある 彫刻みたいに 締まってる。

後でどうやって鍛えてるのか聞いてみようかな?オレだって…もう少しくらい 筋肉があった方が 良いよね。
自分の服をめくって 腹筋を確認してみた。


「…ねえ、相葉さん、間違ってたらゴメン。
相葉さんとセンセイ…付き合ってる?」

「え?!」


…本当なら 認めちゃいけない。

だって、カズ兄は 高校の養護教諭で
オレも 松本くんも そこの生徒。

それ以前に、同性での 恋愛は
理解され難い。

隠し通すべき…秘密。



でも、オレを見つめるその瞳は
見たことがある。


好きな人を 想い 迷い
不安げにゆらゆらと揺れて…

だけど、その奥には
灼けるような熱を秘めている。



…もしかして カズ兄を?

そう思ったら
誤魔化すなんてしちゃいけない  と

彼に、オレの気持ちを…話してしまった。




つづく




miu